尊厳 | Bloom…

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風邪が原因の持病の心臓発作で

父が入院した。

幸い容態は安定し、酸素マスクに禁食、禁飲ではあるものの

風邪の熱も下がり顔色も良い。

ただ禁食禁飲の為、ぶとう糖の点滴に繋がれている。

父はその点滴の管が煩わしいらしく、

そのたびに自分で引き抜いてしまう。

今日のお見舞いで目に飛び込んできた父の姿は。。

ベットから落ちないように

身体にベルトをはめられ

点滴の管を引き抜かないように

両手にミトンのような手袋をはめられ拘束されていた。

それを身体を震わせながら無心に外そうとする

父を見て、涙をこらえることができなかった。。

治療の為なのは理解できても

病院側の都合でそうされているようで

憤りを感じた。

母になだめられ、拘束を外すのを諦めた父は

無言のまま力強い眼光でただ一点を見つめ

何を思っていたのだろう。。

人一倍プライドの高い父は

そんな自分を望んではいないのかもしれない。

体中を縛り付けて治療を受けさせるのは

私たち家族のエゴなのではないだろうか。。


一日も早く退院して

母のそばで穏やかな日々を送って欲しい。