△全体説明では、校長先生ばかりが登場
グループでの時間の後、全体でどのように各問題を解くのか確認。
大切なところをひとつひとつ確認していたので、よかったのですが校長先生ばかりが説明して、他は聞いているという感じで。
私の目指しているものは、ここも「学び合い」ということで、一方的な矢印ではなく、相互に矢印が向くように、他の先生も参加しながらやれるといいなぁと思っています。
黒板で確認しているは、小数点と小数点の割り算。
この問題を学力テストで正しく解けたのは、およそ1割のみ。
つまりほぼ誰もわからないという状態だったのですが、このARME会で先生たちは小数点の割り算について理解できていたので(その場では。)やはり、やりがいのある会になっていると思います。
◎小テストがきちんと行われている。
多少のおしゃべりはあるものの、ちゃんと最後に確認のミニテストを各自行う時間がとられていました。
結果を見てみると、全体ではわかったという言っていた先生が一人でやるとできていなかったり。
やはり、一朝一夕で結果を出すことはできません。でも、確かに何かを学んでいる先生方。
完璧は求められませんが、少なくとも結果に変化みられる小テストです。
この日は、幼稚園のほうでなにやら行事があったようで、そのあまりのご飯をARME会のあとにいただきました!おいしかった!
2校目。
◎事前に宿題の提出がしてあり、校長先生による丸付けが行われていた。
全教員の宿題の提出がされており、校長先生は細かいところまでしっかりとチェックしていた。すばらしい!!
◎校長先生が、教材まで用意して教員へ解き方の説明。
三角形の面積の公式はどうして「÷2」なのか。
三角形を2つ使って説明したり、高さを半分にして、一つの長方形をつくったりと、私が校長会で説明をした方法で先生たちに説明。
公式の意味を教材を通して、理解した先生もおり、「なるほど~」となっていました。
これだけ準備していた校長先生に乾杯!
△校長先生のワンマンショー。
ここでも、ひたすら校長先生は1人で説明するという状況でした。
校長先生の説明はいいのですが、各教員が考える時間がないので、聞き流されていることも。
授業も同じですが、参加者が考えるような発問を投げかけたり、もっと参加者の参加を促す投げかけができると最高なんですが。
他の教員は、ただ聞いているだけで、答えを写すのみ。
おいおい!これでは、なんの勉強にもなっていない。
まさに、グアテマラの学校あるある子どもの考えない授業、黒板を写すだけの授業。
今回の訪問の目的は「各校の会の様子を知る」ということなので、基本的に私は口出ししないことにしているんですが、さすがにここは口出しをし、
私「まず、各個人で解く時間をもちましょう。そのあとに、わからないところはみんなで解いていきましょう。」と提案。
今回扱ったテーマは面積。多くの先生がこれに関する知識をもっていない場所。
それで、各個人で解く時間をとってみても、結局知識はほぼゼロなので、何もできず
「やっぱり先に説明してほしい。」
と言われたので、結局私が説明することに。
公式を教えるだけでは、すぐに忘れてしまいますから、どうしてそのような公式になるのかということを説明。
一通り説明した後に、残りの問題を各自が解く時間をとりました。
中には、短い説明で「面積」ってなにか、なぜ三角形や台形は最後に「÷2」をつけるのか、など理解できている先生も。。
一方、この時間だけでは理解できていない先生もやっぱりいました。
先生方の学力向上も長い目で見ていかなければいけませんね。
まとめ
・校長先生のワンマンショ―で参加者が思考する機会が少なめ。(グアテマラでありがちな授業の典型がこの会にも見られた。)
→参加者の学びが深まる会の運びを校長先生に指導する必要がある。
・宿題プリントの扱い方が自己流なために、事前の自己学習が深められていない。
→ARME会の前に、各自が自分でできる限り勉強してくるというステップが欠けていると、効果的な学びができないので、校長先生には宿題プリントを期限をしっかりと設けて、事前に回収、丸付けするように指導していく。
・多くの先生から意欲的な姿勢がみられる。
ここで扱っている内容は主に4~6年生の内容。そのため、1~3年生の先生方にとっては、ここで行っていることは直接的に教室では反映されない。すると「なんでこんなことやるの?やっても意味ない。」という声が聞こえてくることが予想された。
しかし、実際には私が「小学校の教員である以上、6年生までの全学年の内容を理解し、指導できなければいけない。」という説明をすると、みなさん納得してくれるし、「この活動は、今年の指導のためだけに行っているのではなく、長期的に教師の学力を上げていくために行っている。」という説明をすると、みんなさん理解してくれる。
なので、全員とは言えませんが1,2年生の先生も高学年の内容を理解するために、がんばっている様子が見られます。
来週もいくつかこのARME会への参加を控えています。
各学校の事態を知り、次回の今年最後となるARME校長会にて改善点に対してアプローチをしていきたいです。
★ 最近のセニョリータの変化。
首都にて、前髪断髪式をおこないました。