最近気づいたことがある。

自分の異性のタイプについてである。

もう30歳を目の前にした、おばさんの部類に片足突っ込んでいるこんな私にもたまに聞かれる質問がある。

「さきさんは、どんな人がタイプなんですか?」


-スポーツできる
-国際的な視野をもっている
-決断力がある

などなど、

昔は、こんな感じでなんとなく答えていた気もするけれど、最近聞かれると、うまく答えられない。

一体、私はどんなひとがいいんでしょうね?


しかし、最近自分が胸キュンするポイントを発見した。


それは…


「深みのある文章を書ける人」。



ある人のブログを読んでいて、その人が書く言葉がかっこいいなと感じた。

上っ面じゃなくて、深みがあって、世界を自分の目で見て、自分の言葉でそれを表現できる。

これ、かっこいい。



そして、最近特に惚れている人がいる。


執行草舟(しぎょう そうしゅう)という人だ。


このブログでも2回くらい書いたことがあると思うが、私が愛している本『生くる』(講談社)の著者である。



この人の書く文章の化学反応がすごい。
もともと私も知っている単語と単語なのに、彼の放つ言葉の選択から起こる化学反応によって、私を未知の領域へ投げ込んでくれる。

そんな印象を抱く。


また、文章に無駄がない。
一語一語が研ぎ澄まされて、直球で心に刺さってくる。
彼の中の真実だけを、何にも濁さないで、言葉として表現できる。

毎回彼の文を読む度に、自分は自分の器の小ささを見せつけられ、生命に火を灯される気がする。


かっこいい。


彼のような文章を書ける人って、今の時代他にもいるのだろうか?と疑問に思う。

私もいつか、彼のような言葉を発する器ができたら、なんてかっこいい女になれるんだろう。


どんな顔か知らないけれど、歳はもう70歳近いはずだけど、彼の文章に現れている、彼の生き様がかっこよすぎて、惚れる。

この人から出てくる言葉の一語一語に心のトキメキが止まないのだ。



でも、結局深い文章が書ける人って、他人とは比較できないほど、深く深く、真正面から自分と向き合ってきた人だ。
これは間違いない。



本気で自分と向き合い、
自分の生きる意味を知っていて、
世界に立ち向かえる人が、
私は好きなのだ。


だから、

「深みのある文章を書ける人」


これを、私の異性のタイプリストに追加した。




でも、ある人が言ってた。
素敵な異性と巡り合いたかったら、それに釣り合う女になれって。

だから、私も自分の生き様がついつい文章に溢れ出ちゃうような、そしてそれが人の心をえぐっちゃうような、そんなレベルの生き方ができる日をめざす。




道は長そうだー。笑