ryoと出会ったのは4年前。あのときも、きっと今と同じ気持ちだった。
「寂しい。」
彼も同じだったから、そんなふたりが惹かれあうのは簡単。
知り合ってすぐ、彼はわたしの住んでいる近くの町まで引っ越してきた。若いが故、行動力も半端ではなかった。というか、失うものがなかったから、今を必死に暮らせればそれでよかった。
急にやって来た彼に合わせるため、わたしも家を出た。親には内緒で。話そうとはしたけれど、わたしの両親は、わたしが男と付き合うとか、わたしに女の部分があることをいつまでも認めたくなかったように思う。(今もそうだけど。)
一緒に暮らし始めて、わたしは自分の居場所を見つけた気がした。彼の隣がわたしの居場所。
「いつでもどこでも、この先ずっと、死ぬまで一緒に…。」
きっと、同じ国の人間だったら、何も焦って結婚せず、ずっとこのまま同棲生活を続けていただろう。
最初はワーホリも考えた。だけど、ビザが切れた後、わたしたちの関係はまったく前進せず、「ハイ、さよなら。」で終わってしまったらどうする?
そんなことはないって、彼は言ったけど、わたしは信じられなかった。自信がなかった。