追い掛けられる 僕はにげる
振り向いたら最後 僕はつかまるだろう
いつだって いつだって
にげてにげてにげつづけてにげるだけ
はやくめざめればいい
どうせ今夜も
つかまるまえにおきられるんだろ
僕はにげる
なにからにげてるのかも分からないまま
そして今夜は
振り向いた
リアルでファンタジーないつもの世界じゃない
リアルでリアルな世界
人形でもドラゴンでも幽霊でもない
おいかけてるのは人だ
右手を振り上げた
振り下ろした
手には包丁
なんで包丁なんて持ってんだ
なんで刃が赤いんだ
なんで感触があるんだ
なんでこの人だったものは倒れてるんだ
五回繰り返してみおろした
後ろから声が
「どう思った?」
僕は答えた
「人間て以外とかたいんだなぁって」
どこかこわれたままで 手を伸ばした僕を
なにもいわず彼はうけとめてそして
今夜のおはなしはここまで
なんてところでめざめるんだ
彼がだれだかわからなかったじゃないか
にげてばかりの僕がはじめて反撃した夢のなか
現実世界で彼にあえたらいいのに
なんて、
(結論、映画の見過ぎ!)