攻城日 : 2023年2月27日


先週の月曜日、計画有給を取得して千葉県のおシロへ行ってきました♪


2月度、4回目の出陣になります。


ブログを読んでくださっている方は、"遊んでばっかりいやがって " とお思いでしょうが、まぁそのとおりです ww


実際のところ、山城シーズンの秋冬に有給を全投入しているだけなので、暖かい季節はいちおマジメに仕事しとります...たぶん ww


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↑①-1.東側からの遠景↑


①.天羽城 【千葉県富津市相川】

     暫定評価 : ★★


この日、最初の攻城は、平安時代末期に上総 広常の弟である天羽 秀常が築いたという伝承が残る "天羽城 "


おシロの西側を流れる相川からの比高およそ115mほどの山城で、地元では今でも親しみを込めて "アモジロ "と呼ばれているとか。


↑①-2.城跡 西側の獣害対策ゲート↑

地元の有志の方々によって以前は整備されていましたが、2019年の台風直撃によって相当な被害を受けて以降、荒れた状態だったのを最近また少しずつ整備しているというハナシを聞いて、行ってみるコトにしました (*^^*)


おシロのある集落は、イノシシなどの獣害に悩まされているそうで、畑の周囲などは頑丈なフェンスに囲まれており、結構物々しい雰囲気です。

攻城口まで車で行くコトが可能ですが、畑の中にあるゲート (下の攻城ルート参照 )を開け閉めして、500mほど未舗装道を走るコトになります。

↑①-3.攻城路↑

攻城口からの比高はおよそ90mほどで、道中は多少荒れているところはあるものの通行には全く問題は無く、ざっくり15分ほどで主郭まで到達出来ます♪

↑①-4.主郭裏 堀切↑

おシロは、結構な奥地にあるためか、あまり大掛かりな防御設備は備わっておらず、主郭裏の堀切くらいでしょうか。

房総のおシロあるあるですが、居住スペースは極めて狭く、駐屯出来る兵力はかなり限られています。

お世辞にも見どころの多いおシロとは言えず、あるとされる石積みも見つけられませんでした     ⁝( ;ᾥ;  )⁝

↑①-5.主郭からの眺望↑
(中央やや左のうっすら白いのが富士山)

ただ、主郭は大変見晴らしが良く、好天だったコトもあって富士山がハッキリと見え、海も近いコトから眺望はなかなか素晴らしいです♪

それが一番の見どころですかね ww


↑①-6.攻城ルート↑

比高差     : 90m
累計高度 : 120m
歩行距離 : 1.6km
探検時間 : 50分

↑②-1.北西側からの遠景↑

②.峰上城 【千葉県富津市上後】
     暫定評価 : ★★★★☆

お次は、①.天羽城の東側およそ4kmのトコにある峰上城へ。

峰上城は、"岩盤をぶち抜いた7連続の大堀切 "があるためその筋 (どの筋?ww )では有名なおシロで、2018年に一度訪問済み。

↑②-2.城跡 解説板↑

その7連続堀切は主郭の裏にあるのですが、鋭角すぎて主郭から直接下りるの極めて困難で、別途回り込んでアプローチするのが無難...

ただ、市指定史跡にも関わらず城内はほぼ未整備のため迂回ルートは激ヤブで、前回訪問時は6月だったコトもあって堀切まで到達出来ずに断念しており、それ以降再訪の機会を窺ってました。

今回は、一番ヤブの少ない時期を選んで5年越しのリベンジマッチになります ww

↑②-3.主郭 (環神社 )↑

おシロは、西側を流れる志駒川からの比高は110mほどで、かなり高いトコまで民家があるため、主郭まで行くだけであれば簡単にアクセス可能です。

上まで車で行くコトも可能ですが、駐車スペースが限られているため、今回は北側麓の公園から歩いて登りました。

↑②-4.7連続堀切 (一番主郭側 )↑

一番上にある民家から先は未舗装道ですが、主郭が神社になっているため、道だけは整備されています...

房総のおシロにしては珍しく主郭までの道中には広い郭が複数ありますが、道以外は冬場でもなかなかのヤブっぷりです ww

前回はそのヤブを突破出来ずに7連続堀切を断念したのですが、今回は無事に堀切まで到達するコトが出来ました♪

↑②-5.7連続堀切 (主郭側から2番目 )↑

念願の7連続堀切、これまで写真はたくさん見ていましたが、ナマで見るとやはり相当なインパクト Σ(  Д ) ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙

最大で深さ/幅共に10m近く岩盤がブチ抜かれており、重機の無い時代にこれだけのモノを作るのにどれだけの労力がかかったのか、想像もつきません...

そんな堀切が狭い間隔で7コも並んでいる光景は正に壮観で、堀切好きな方には是非見て頂きたい逸品デス ww

↑②-6.7連続堀切(主郭から一番遠いヤツ)↑

7連続堀切以外にも堀切があちこちに存在しますが、いずれも岩盤を削って作られており、土木作業量 (岩を削るのは土木作業? )では房総イチと言っても過言ではないかと。

構造としては尾根筋を掘り切っているだけの単純な作りで、特に技巧的という感じではないのですが、強烈な力技で作られた "脳筋 "城跡ってトコでしょうか ww

ちなみにこのおシロ、たいして高さはありませんが結構な崖っぷちにあり、ところどころ危険な箇所があるので、見学の際は十分ご注意くださいませ~

↑②-7.攻城ルート↑

比高差     : 100m
累計高度 : 530m
歩行距離 : 5.1km
探検時間 : 145分

↑③-1.南東側からの遠景↑

③.造海 (百首 )城 【千葉県富津市竹岡】
     暫定評価 : ★★★★

この日3つ目の攻城が "造海城 "

里見水軍の拠点としてたびたび歴史の表舞台に登場する海城兼山城で、ココも2018年に訪問済み。

そのあまりのスケールの大きさから、ワタシの中では "好きなおシロ1位 "の座に長らく鎮座していたおシロなのですが...

訪問した当時はまだまだ攻城数も少なく、GPSも使っておらず、余湖さんの図だけを頼りにドコを歩いているのかよくわからないまま山中をさまよっただけでして ww

攻城数が増えていくにつれて、果たしてそんなにスゴいおシロなのか疑問に思うようになってきて、再訪の機会を窺っていました♪

↑③-2.燈籠坂大師 石鳥居↑

おシロへのアクセスは、城跡南側の燈籠坂大師の裏から整備された道があります♪

ちなみに上の写真の左側に写っているトンネルは手掘りだそうで、複数の観光客が見に来ていましたが、階段を登っていくヒトはワタシ以外誰もいませんでした ww

↑③-3.城跡入口にある警告?表示↑

おシロは以前は荒れていたそうで、入口にはこんな警告表示もありますが、現在はそれなりには整備されており、冬場であればヤブ漕ぎするコトはありません。

城域内には何ヶ所かに案内表示が設置されてはいるものの、山全体が城域のためかなりの広さがあって迷いやすいのと、場所によっては海まで一直線な崖っぷちだったりするので、それなりに注意は必要ですが、言うほど危険ではない...と思います、多分 ww

↑③-4.岩盤をブチ抜いた横堀↑

今回はしっかりGPSで現在地を確認しながら、たっぷり3時間以上かけて隅々まで歩き回りました 。。。"8-(*o・ω・)oトコトコ

前回、見逃した箇所も多数あり、今回はそれらも含めてひととおり網羅出来たと思います、多分 ww

↑③-5.水堀跡↑

そんな造海城の見どころは、峰上城同様、岩盤をブチ抜いた横堀や堀切で、特に10m近く掘り下げた岩盤が延々と続く横堀はかなり強烈です   ( ゚∀゚)ウヒョー

その他にも見どころはいろいろあるのですが、なにぶん城域自体が広いためあちこちに点在しており、ひととおり見るとなると結構大変...

狭い範囲に見どころが凝縮された峰上城の後だったからか、若干散漫な印象を受けたのは否めず、いずれにしろ2回目というコトもあって初回のような感動はありませんでした ww

↑③-6.幕末の砲台跡↑

もちろん良いおシロという評価は変わりませんし、幕末の砲台跡なんかもあったりするので、山城好きな方にはおススメしたい物件です♪

但し、あくまでも山城なので、行くなら春先くらいまで、夏場はやめておいた方が無難でしょう ww

↑③-.攻城ルート↑

比高差     : 75m
累計高度 : 435m
歩行距離 : 4.9km
探検時間 : 190分
 
↑④.陣屋 跡地↑

④.竹ヶ岡陣屋 【千葉県富津市竹岡】
     暫定評価 : ★

江戸時代初期に10年ほどと幕末に陣屋があったトコで、現在は小学校。

遺構も無ければ表示物も無いので、写真を撮って終了。

↑⑤-1.北側からの遠景↑

⑤.勝山城 【千葉県安房郡鋸南町勝山】
     暫定評価 : ★★

この日のラストは、鋸南町にある "勝山城 "

"天守風味の展望台がある "ためおシロの認知度はそれなりにありますが、実際におシロがあったのは展望台がある大黒山とは港を挟んだ南側にある全く別の山で、大黒山は城跡でも何でもありません ww

↑⑤-2.主郭 内部↑

勝山には、勝山城の他にも陣屋跡が2つあり、なんちゃって天守も含めてひととおり見て回ろうと思っていたのですが、峰上城や造海城で時間を使い過ぎてしまったのと、後述する理由により時間が無かったため、勝山城だけダッシュで行ってきました ε=ε=ε=┏(〃´Д`)┛

↑⑤-3.主郭からの眺望↑
(中央の山上建物が天守風味の展望台)

海岸沿いにあるおシロの比高は80mほどで、主郭の上に神社があるため、主郭までは道がキレイに整備されています♪

整備されているのは主郭までで、ソコから先は視界がほぼ無い激ヤブですが ww

↑⑤-4.城址 案内板↑

おシロは、狭い尾根上に小さな郭が点在するという房総のおシロの典型的な作りで、郭間は崖っぷちの細尾根のため、移動には結構な危険を伴います (;・`ω・´)

一歩間違えると滑落するリスクがある上、ヤブで足元も覚束ない状態だったので、主郭から先は行ってません、まだ死にたくないので ww

冬場でそんな状態なので、勝山城を再訪するコトはないと思いますが、見逃した陣屋跡を見に
...来ないな、多分 ww

↑⑤-5.攻城ルート↑

比高差     : 70m
累計高度 : 110m
歩行距離 : 1.4km
探検時間 : 35分


↑大ラーメン やくみ追加↑

梅乃家 【千葉県富津市竹岡】

前述した時間が無かった理由は、ココのラーメンを食べたかったから ww

千葉三大ラーメンのひとつである "竹岡式ラーメン "の元祖と言われるお店で、③.造海城のすぐソバにあります♪

造海城を見終えたのがまだ15時半くらいと晩御飯にするには早すぎる時間で、お店が18時で閉店してしまうため、ダッシュで⑤.勝山城まで往復してきたんです ww

時間帯によっては行列が出来るほどの有名店ですが、平日の閉店間際というコトもあって貸し切りでした ww

竹岡式ラーメンは、角煮に近い分厚いチャーシューがゴロゴロ入っているのが特徴で、ラーメンのスープはチャーシューの煮汁をお湯で割っただけという何とも変わったラーメン ww

そのため、スープの色はほぼ黒に近い茶色ですが、見た目ほど醤油辛くなく、以外とあっさり♪

ただ、定番の刻みタマネギを追加したのですが、スープよりもタマネギの苦味が勝ってしまうので、追加はしない方がいいかも ww

また、大盛りはフツーのラーメン3玉分くらいの量があり、お腹が破裂寸前まで追い込まれたので、大食いの方以外はフツー盛りをおススメします ww