攻城日 : 2018年4月21日
↑"勝山城跡 "石碑↑
勝山城は、山梨県都留市にある城跡デス♪
↑"勝山城跡 "解説板 その①↑
城跡は、富士山麓電気鉄道 富士急行線 谷村町駅の北およそ400mにあり、現在は山林になっています。
↑"内堀 "石碑↑
地元では "お城山 "と呼ばれ親しまれている標高571.3メートルの "城山 "が城跡で、すぐ西側には中央自動車道が通っています。
↑内堀 その①↑
周囲を流れる桂川からの比高は110mほど。
分類上は "山城 "になるかと思いますが、ココの最大の特徴は、西側の麓に張り巡らされた長大な "内堀 "と呼ばれる空堀があるコト![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
攻城口から歩き始めるとスグに "内堀 "の石碑が設置された場所に出ますが、本丸の裏からも降りられるので深入りせず先を急ぎます ε”ε”ε”(ノ*˙꒳˙ )ノ
↑川棚見張台 ↑
順番が前後しますが、攻城口は南西側の麓にあり、解説板やトイレが設置されています。
一応、駐車スペースもありますが、2台...頑張って3台分程度しかありませんので、先客がいないコトを祈りましょう ww
↑攻城路 その②↑
攻城口からの比高は90mほど、"県指定史跡 "になっているだけあって道はしっかり整備されており、傾斜も厳しくないので攻城は難しくありません♪
↑攻城路 その③↑
途中にある "川棚見張台 "に寄り道しても、10分程度で開けた場所に出ます ![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
![口笛](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/010.png)
↑三の丸 内部↑
最初に現れるのが "三の丸 "。
小屋掛けに十分なスペースがあります♪
↑三の丸 から 二の丸 城塁を↑
三の丸の北側上には二の丸があり、その城塁はなかなかの鋭さです ![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
↑三の丸 虎口から 北側を↑
左手前が "三の丸 "、左手奥が "二の丸 "、右手が "帯郭 "、正面が "本丸 "になります。
崩れた石垣の残骸が Σ(・ω・ノ)ノ
本丸の北側には崩れていない石垣が残っています♪
↑二の丸 内部↑
こちらが二の丸。
石碑を入れたために角度がアレなのですが、三の丸よりも広いです。
んで、本丸。
真っ直ぐ目指せば15分かからないと思います。
↑"勝山城跡 "解説板 その②↑
本丸の解説板は、麓のモノとは記述内容が異なり、縄張図の代わりに年表が記載されています。
本丸の西側には、家康サマがいらっしゃいます ![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
![お願い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/517.png)
↑"焔硝蔵跡 "石碑↑
本丸の北東側下には、焔硝蔵が。
火薬の貯蔵庫ですね ![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
↑焔硝蔵跡 から 本丸方面を↑
ちなみに焔硝とは硝石を精製して作る硝酸カリウムのコトで、焔硝と硫黄と木灰混ぜると火薬になるんだとか ![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
![メラメラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/037.gif)
↑焔硝蔵 から見た 本丸 東側 城塁↑
このアングル、カッコ良くないですか?
個人的には勝山城で一番の見どころだと思っとります♪
↑(推定 )茶壺蔵跡↑
本丸の北側下には、(推定 )茶壺蔵跡が。
ちなみに本丸の北側城塁には崩れていない立派な石垣が残っているのですが、写真を撮り忘れたのか消してしまったのか見当たらないので、ヨソ様で確認ください ww
↑堀切&竪堀↑
茶壺蔵跡の北側には堀切があり、両サイドは竪堀になっているのですが...
竪堀は草ボーボーで何となく程度にしかわかりませんでした ww
↑大沢見張台↑
堀切の北側には大沢見張台。
北側の城域はココまで ![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif)
![注意](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/301.gif)
内堀はかなりの幅があり、こんな感じの土塁が延々と続いています。
本丸に戻らず、内堀の中を歩いて攻城口まで戻るコトも可能です♪
↑内堀から本丸方面を↑
写真だと伝わりにくいですが、写真中央の一番上のラインが本丸です。
堀底からはたぶん30mくらいはあると思われ、ココをよじ登るのは不可能かと ![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
↑石垣の残骸↑
内堀の中にも石垣の残骸と思われる石がゴロゴロ _(:3 ⌒゙)_
往時は結構な規模の石垣があったモノと思われます♪
↑本丸からの富士山↑
本丸まで戻ってきました ww
写真中央の山の奥にうっすら写っている白いのが富士山です♪
肉眼ではハッキリ見えたんですが...
↑本丸からの眺望 (南側方面 )↑
本丸からは、都留市の街を一望出来ます♪
【オマケ】
谷村城&勝山城が廃城になった後、置かれた陣屋で、現在は甲府地方裁判所になってしまって遺構はありません。
この1枚しか写真が (略
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勝山城は、1594年に当時この地を治めていた浅野 長政の家老であった浅野 氏重によって築かれたとされています。
元々は、1532年にそれまでの居城であった中津森館から谷村城へと移った有力国人の小山田 信有が谷村城の詰め城として築いたものがあったと推測されていますが、浅野氏及び小山田氏いずれも築城に関しての確実な資料は無く、いつ誰によって築かれたのか正確なところは不明です。
谷村城を拠点としていた小山田氏が主君である武田 勝頼を裏切ったのは今更述べるまでもないですが、小山田 信茂が織田 信長によって処刑された後、谷村城は北条 氏直→徳川 家康→羽柴 秀勝と領有者が代わり、秀勝以降も浅野氏や鳥居氏、秋元氏などが城主を務めました。
勝山城と、桂川を挟んだ向かいにある谷村城とは、内橋で繋がれ一対として運用されていたようで、秋元氏が武蔵国川越へ転封される1704年までは両城とも用いられていたようですが、秋元氏が転封となってこの地が天領になるとどちらも廃城となり、代わりに谷村陣屋が置かれました。
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城跡は、山城でありながら縄張は近代城郭と言ってよく、堀切や竪堀がほとんど見られない代わりに長大な横堀や石垣があるなどなかなか個性的なおシロです。
整備状態も良く、比高差もあまりありませんので、お気軽に攻城可能なのもポイント高し♪
本丸東側の城塁は一見の価値がある...と思います ww
小山田氏 繋がりで岩殿山城とセットでどうぞ♪
ちなみにワタシは、御坂城→本栖城→勝山城→岩殿山城をハシゴしましたが、最後の岩殿山城の登りは地獄でした ww
〔基本データ〕
読み方 : かつやま じょう
住所 : 山梨県都留市川棚
標高 (比高 ) : 571(110 )m
築城者 (築城年 ) : 小山田 信有?(1532年?)
主な城主 : 小山田氏 / 鳥居氏 / 浅野氏 / 秋元氏
訪問する際の目標物 : 谷村町駅裏の城山
駐車場 : 攻城口にスペース有り
駐車スペースからの比高 : 90m
残存遺構 : 郭 / 土塁 / 横堀 / 竪堀 / 堀切 / 石垣
城跡に関する表示物 : 解説板 / 石碑 など
史跡指定 : 山梨県指定史跡
見学時間の目安 : 45分~
〔主観的評価 (最大 : ★★★★★ )〕
疲労度 : ★★☆ (山城の中ではかなり楽チン )
ヤブ : ★★☆ (内堀の中はボチボチ )
遺構 : ★★★ (なかなか良いです )
〔都留市ホームページより借用 (再掲 )〕