11月13日土曜日。

この日は、娘が友達の家にお泊まりで不在のため、おシロメグリのチャンス (*•̀ㅂ•́)و

当初は、先々週にだいぶ積み残した千葉県香取郡多古町のおシロを攻めつつ、まだ行っていないドラフト上位指名候補の山中城へ行くつもりだったのですが...

木曜日くらいに持病が...








とにかく

山 城 行 き た い ww


山中城は、比高20m程度の丘城なので、ビョーキには効かないんですww

とは言え、草木が枯れきっていないこの時期、本格的なヤブ山城はまだ時期尚早...

つーコトで、急遽標的を栃木県へとスイッチし、やはりドラフト上位候補の加園城(鹿沼市)を目的地にして、周辺のソコソコ整備された山城とセットで行くコトに♪

加園城自体は比高60m程度なので山城とは言えませんが、ソコは周辺の他のおシロで補うってコトでww

ルート上、加園城が最後になってしまい、寄り道で時間を喰いすぎて目的地まで辿りつかないといういつものオチが容易に想像つきますが、今回は果たしてww

↑①-1.南西側からの遠景↑

①.寅巳山城(宇都宮市上小池町)

久しぶりの山城というコトで、朝5時前に起きて出陣するも、今週それなりに忙しかったコトもあって睡魔に勝てず、途中パーキングで30分ほど仮眠した結果、アタック開始は8時。

いちお、ハイキングコースになっているようで、某登山系アプリでも登頂記録がちらほらあったので、それなりに整備されていると予想し、リハビリを兼ねてチョイス♪

登山口のある集落(ちなみに山は宇都宮市と日光市に跨っており、集落は日光市)内には駐車スペースが無いそうなので、集落入口に駐車してソコから歩いたのですが...上の写真のとおり山が遠いデスww

↑①-2.攻城路↑

麓からの比高は170m程度ですが、傾斜はなかなかキツく、ざっくり3合目から7合目くらいまで張られた補助用のトラロープがとても助かります (*´ー`人)

リハビリにはちょっとキツかったww

ちなみに、ロープが張られているのでコースと認識出来ましたが、無ければ道は全くわからない状態...

ロープ以外はほぼ未整備でした。

↑①-3.主郭 北東側尾根 堀切↑

おシロとしては、標高446mにある山頂の主郭を中心に、ソコから広がる各尾根筋を堀切で断ち切った単純な構造で、戦国期より前の山城といった感じ。

堀切の規模も大きくなく小さくもない程度のモノで、評価としてはまぁそれなりといったところ。

但し、ココの尾根筋はかなり下っており、堀切はその下った先にあるため、それぞれの遺構を確認しようとすると何度もアップダウンを繰り返す必要があり、コスパは非常に悪いデスww

ちなみに、城跡に関する表示物は一切ありません...

↑①-4.攻城ルート↑

比高差     : 170m
歩行距離 : 4.3km
探検時間 : 120分

暫定評価 : ★★

↑②-1.東側からの遠景↑

②.猪倉城(日光市猪倉)

寅巳山からは車で10分くらい。

標高420mの観音寺山に築かれており、比高は120mほど。

城跡の案内板/解説板/石碑有り♪

↑②-2.攻城路↑

麓の泉福寺からの道は良く整備されており、傾斜もキツくなく、リハビリにはこっちの方が良かったww

大手筋と思われる道中は、無数に連なる段郭状の地形の中をくねくねと登っていく作りになっていて、攻め手には手強い作りになっています。

↑②-3.主郭 Ⅱ郭間 堀切↑

主郭までは、真っ直ぐ行けば15分ほど。

土塁に囲まれた主郭内には祠があり、鳥居を新品に交換するために5人ほどで作業されていました。

↑②-4.主郭 城塁を下から↑

このおシロ、かなり技巧的で、立派な枡形や犬走りなど郭間の動線に特徴のある作りになっています。

堀切の規模も大きく、竪堀横堀も駆使された遺構は完存しており、整備状態も良いので、県下の山城の中ではおススメと言ってよいでしょう (≧︺≦)b

↑②-5.攻城ルート↑

比高差     : 120m
歩行距離 : 2.5km
探検時間 : 80分

暫定評価 : ★★★☆

↑③-1.北東側からの遠景↑

③.板橋城(日光市板橋)

標高443mの板橋城山が城跡で、北側麓にある上板橋集落センターに駐車可能。

ココはメジャーなハイキングコースなようで、10台くらい駐車可能な集落センターのスペースは最後の1台分で、道中も7~8組くらいのハイカーに遭遇しました。

↑③-2.攻城路↑

攻城口のソバにある城主のお墓(日光市指定史跡)にお参りしてから攻城開始 ε”ε”ε”(ノ* •ω• )ノ

麓からの比高は160m程度ですが、山頂までとてもキレイに整備されてはいます...

が、その道は全く迂回せずひたすらストレート...

上の写真は登り始めてすぐの光景ですが、終始だいたいこんな感じで、直登とあまり変わりません(もちろん階段になっているだけ全然マシなんですが)。

お前は藤川球児か、とww

↑③-3.堀切を挟んでⅡ郭から主郭を↑

寄り道しながらで主郭までは30分ほど。

小学校入学前くらいの少年も登っていましたが、オッサンにはそこそこキツかったですww

城跡としては、山頂の主郭/Ⅱ郭は雰囲気が残っているものの、全体的にあまりパッとしない印象で、猪倉城と比較するとだいぶ見劣りが...

主郭には城跡の解説板がありますが、ソコに記述されている"石垣"は場所が極めてわかりにくい上、"見るとガッカリ"しますww

ちなみに、この日登った山の中では唯一眺望が素晴らしく、"男体山"など日光の山々がキレイに見えました♪

↑④-1.横堀?↑

④.板橋陣屋(日光市板橋)

車をとめた上板橋集落センター一帯はかつての陣屋の跡というコトなので、板橋城から生還後、周囲を散策         ⊂(^ω^ )⊃

板橋城への道中、上から眺めて遺構がありそうな場所をチェックしていたのですが、ヤブな箇所も多い中で見つけた土塁っぽいモノや横堀っぽいが遺構なのかは???

↑③-4&④-2.攻城ルート↑

比高差     : 155m
歩行距離 : 4.5km
探検時間 : 110分

暫定評価 : ★★☆(板橋城)
                   ★☆(板橋陣屋)

↑⑤-1.北東側からの遠景↑

⑤.小倉城(日光市小倉)

さて、板橋陣屋の散策を完了したのが14時少し前。

もうひとつ山城を攻めるなら移動時間を含めると結構ギリギリ。

加園城までは車で30分ほどかかり、その移動時間が勿体ないので、加園城はスパッと諦めてww、車で10分程度の小倉城へ。

↑⑤-2.攻城路↑

小倉城は、標高391mの小倉城山が城跡で、麓からの比高は180mほど。

攻城口に3台分の駐車スペースと簡単な案内板、イラスト入りの"クマ注意"の警告表示有りww

傾斜はそこそこキツいですが、道は途中までは道標のテープが、それ以降も踏み跡がしっかり残っているので迷う心配はありません。

↑⑤-3.堀切を挟んでⅡ郭から主郭を↑

プーさんの影に怯えながらww25分ほどで主郭へ。

大きなおシロではなく、主郭以外にまとまったスペースはほとんどありませんが、土塁/横堀/竪堀/堀切とひととおりのパーツは揃っており、それなりに見どころはある感じ♪

↑⑥-1.小倉城からの道中↑

⑥.八方館(鹿沼市八方)

小倉城での散策もソコソコに、更にその奥にある八方館へ。

まだ15時前なのに既に山中は夕暮れな感じで、早足で進軍してたらいつの間にか全然違う方向へ進んでいて焦りましたww

↑⑥-2.Ⅱ郭と標柱↑

小倉城からは、アップダウンの少ない尾根筋を20分ほど。

到着した頃には既に15時を回っており、いよいよ夕方な雰囲気に...

↑⑥-3.主郭裏(西側) 堀切↑

ココは何故か"館"となっていますが、平地にある居館的なモノではなく、遺構からすると"砦"あたりが相応しい感じです。

主郭/Ⅱ郭の面積自体の広さは結構あるのですが、内部には池の跡のような謎の大きな窪みが3つも有るため、平らなところはあまり無いという、不思議な作りになっています。

但し、主郭裏の堀切はなかなか気合いが入ってマスww

帰り道、小倉城を少し散策し、駆け足で山を下って麓に着いたのはちょうど16時。

とりあえずプーさんに遭遇しないで良かったデス            ε-(´∀`*)

↑⑤-4&⑥-4.攻城ルート↑

比高差     : 175m
歩行距離 : 4.0km
歩行距離 : 110分

暫定評価 : ★★★(小倉城)
                   ★★☆(八方館)

今回訪問した中では、ダントツで猪倉城が良かったデス♪

マイナーな中世山城/栃木県部門では西方城が横綱だと思っていますが、横綱と比べると規模で劣るものの、張出し大関か関脇くらいにはランキングされるかな、と。

栃木県にも、金枝城/諏訪山城/福原要害/金丸要害といった遺構は横綱/大関級のおシロがたくさんあるのですが、残念ながらほぼほぼ激ヤブ城なので、遺構も整備状態も良好なおシロはとても貴重なんですww

お好きな方は機会があれば是非♪

加園城は...また次回ですねww