攻城日:2018年4月14日


↑"史蹟 相模国 小松城址"石碑↑

小松城は、神奈川県相模原市緑区にある城跡デス♪

↑"小松城跡"解説板↑

城跡は、圏央道 相模原IC の北およそ2.4kmにあり、現在は山林になっています。

↑一番西側の堀切↑

おシロは、いわゆる"谷戸式"と言われる形状をしており、"居館跡"とされる現在の宝泉寺を囲む形で北側と西側の山稜部分が城跡とされています♪

↑余湖くんのホームページより借用↑

麓からの写真を撮れば良かったのですが、例によって忘れているので ((*つ∀`))テヘッ

雰囲気が伝わらないと思いますが、気になる方はヨソ様の写真をご覧下さいませww

↑上の堀切が竪堀となって落ちているところ↑

遺構の残る山稜部分へは、西側の尾根に登る道がありますが...

解説板にも記述されていますが、西側尾根の遺構は破壊されてしまっており、遺構が残っているのは北側尾根になります。

↑2番目の堀切↑

北側尾根に残る遺構は完全に"山城風味"ですが、山稜といっても比高は30m程度ですので、5分もあれば主郭まで到達出来るお手軽さデス ╰( º∀º )╯

↑3番目の堀切↑

北尾根の遺構は、西側の主郭から東に向かって郭が展開され、郭間に堀切が穿たれています。

尾根の北側に道があるので、道沿いに各堀切を眺めながら東端まで行き、帰りは郭内を突っ切って主郭まで戻りました ε”ε”ε”(ノ*˙꒳​˙  )ノ

↑4番目の堀切↑

郭間の堀切はそれなりにしっかりとしたモノではあるのですが、かと言ってスゴいというホドでもなく...

深さも最大2m程度で、まぁビミョーな感じデスww

↑IV郭 内部↑

宝泉寺からの道も尾根上の道もハイキングコースとなっており、ソコを歩く分には"Yaboo"の心配はないのですが...

↑Ⅲ郭 内部↑

郭の内部はコースの一段上にあるため全く整備されておらず、まだ4月にも関わらず写真のとおり"Yaboo"の支配下に置かれつつありましたww

↑Ⅱ郭 内部↑

 尾根上に展開されている郭は、それぞれ削平こそされているものの、主郭以外のスペースは狭く、たいした兵力は駐屯出来ません。

↑主郭 内部(東側)↑

主郭は東西に細長く、広さはざっくり50m✕20mくらい。

東側はこんな感じですが...

↑主郭 内部(西側)の祠と土塁↑

西側は祠が祀られており、整備された形跡がありました。

ちなみに、宝泉寺から登ってくると、最初にココに出ますww

↑主郭 北側 土塁(櫓台?)↑

主郭の北側には、高さ3mほどの立派な土塁があります 
(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧

櫓台とも言われるこの土塁が、ココの一番の見どころかな~

‹‹(´Ο` )/››‹‹(  ´)/›› ‹‹( ´Ο`)/››

小松城の築城者および築城年ははっきりわかっていませんが、鎌倉時代に築かれ、南北朝時代初期には長井 大膳大夫 広秀が城主だったとされています。

長井氏は、鎌倉幕府政所の初代別当を務めた大江 広元の次男 時広を祖とし、鎌倉幕府においては代々評定衆に任じられるなど重用されました。

時広の5代後に当たる広秀も、鎌倉幕府評定衆や政所執事など要職を歴任した幕府の重鎮でしたが、元弘の乱では幕府方ではなく後醍醐天皇方に味方します。

のちに広秀は足利 尊氏に従って活躍しますが、京都を中心に活動したため、本貫地である陸奥国置賜郡長井荘は南朝に付いた伊達氏の攻撃に再三晒されることになり、14世紀末までに長井氏は滅亡してしまいます...

小松城は片倉城の支城とされており、長井氏の領地だったようですが、記録に乏しく、いつ頃まで長井氏が治めていたのかはよくわかっていません。

一説には、現在の八王子辺りに勢力を持ち、あの滝山城を築いた大石氏が小松城を改修したとする説もあるようですが、いずれにしろ戦国時代には北条氏の属城となり、北条氏の滅亡まで使用されていたようです。

小松城の北側の尾根を西へと進んだところに評議原と呼ばれるもみじの名所があり、そこで小田原征伐の際に片倉城/津久井城/小松城の城主が今後について評議したことからその名がついたそうです。

‹‹(´Ο` )/››‹‹(  ´)/›› ‹‹( ´Ο`)/››

城跡は、比高差もあまりなく、容易にアクセスが可能です。

遺構も整備状態もビミョーな感じなので、特におススメというワケではありませんが、津久井城の近くにあるので、そちらを訪問した際に時間があればついでにどうぞ~

〔基本データ〕
読み方:こまつ じょう
住所:神奈川県相模原市緑区川尻
標高(比高):212(35)m
築城者(築城年):長井(永井)氏?(鎌倉時代初期?)
主な城主:長井 広秀
駐車場:宝泉寺参拝者用を借用
駐車場からの比高:30m
訪問する際の目標物:宝泉寺
残存遺構:郭/土塁/堀切/竪堀
城跡に関する表示物:案内板/解説板/石碑
史跡指定:無し
見学時間の目安:30分くらい

〔主観的評価(最大★★★★★)
疲労度:★★(少し登ります)
ヤブ    :★★★(郭内はボチボチ)
遺構    :★★(インパクトには欠けます)


〔周辺マップ〕

〔現地解説板より〕