攻城日:2018年5月26日


↑主郭 内部(南側から)↑
 
尾引城は、長野県上田市にある城跡デス♪

↑城跡 入口↑

城跡は、JR/しなの鉄道 上田駅の北東およそ7.5kmにあり、現在は山林や神社になっています。

↑入口に設置されている案内図↑

洗馬城に続く"真田町のおシロ"シリーズ第2弾は尾引城♪

洗馬城同様、往時の主要道である松代道を押さえるために築かれたと思われます。

↑入口に設置されている城跡解説板↑

真田町にはたくさんのおシロがありますが、だいたい駐車場が有ったり、駐車場が無くても適当なスペースがソバに有ったりするのですが、ココは適当なスペースすら無く...

入口の脇に若干強引に駐車しましたが、大きめの車はちょっと厳しいかもしれません (´ω`;)

↑攻城路①↑

おシロの入口にはいろいろ設置されていますので、ソバまで行けば入口がわからないというコトはないでしょう。

↑余湖くんのホームページより借用↑

攻城路は、基本的には整備されており、ヤブ漕ぎの必要はありません。

ただ、ヨソ様の記事を見ると、夏場はミチ以外の箇所がかなり草ボーボーでしたので、避けた方が無難でしょう。

↑"段郭"&"石積"標柱↑

道中は、上の余湖さんの図のように段郭状の中を登っていきます。

往時の郭なのか、後世の畑跡なのかはわかりませんが、まぁ"段郭"って書いてあるので、そういうコトにしておきましょうww

↑石...づ.........み???↑

ちなみに、石積の標柱のトコにあるのはコレです...

周囲を真剣に探しましたが、それっぽいのはコレしか無かったです...

まぁ"石積"って書いてあるので、そういうコトに...って、コレはサスガにどーなんだろww

↑もうすぐ山頂↑

入口からの比高はおよそ70mほどなので、10分程度で主郭まで到達可能。

傾斜もキツくありません。

↑主郭 南側 段郭と石鳥居↑

奥が主郭デス♪

雰囲気が出てきましたww

↑主郭に設置されている城跡解説板↑

真田町のおシロ共通の解説板♪

ココのはちゃんと読めますねww

↑主郭からの眺望(真田町/南方面)↑

洗馬城/根古屋城/天白城/松尾古城など真田町の山城は、たいてい木が生い茂っていて道中は薄暗い森の中を登っていくのですが...

ココは南側が開けており、主郭からはもとより道中も振り返れば常に真田町を一望するコトが出来ます♪

↑主郭の秋葉神社↑

主郭は秋葉神社となっており、その周囲には...

↑コレは石積ww↑

こんな立派な石積がありますが、さすがにコレは神社を建てた時のモノですね。

道中のヤツがコレくらいだったら感動モノなんですがww

↑"虎口"標柱↑

道中及び主郭内は見やすい状態でしたが、主郭の周囲やその奥(北側)はまぁ5月末というコトもあって結構草ボーボー ( ゚﹏◦)

"虎口"となっていたトコも、写真のとおりモジャってマシタww

↑主郭を西側下から↑

主郭には西側に階段が付いており、その下の帯郭?犬走り?状の道に下りるコトが出来ます♪

この角度で見るとなかなか鋭い城塁で 
( ꒪﹃ ꒪)ジュルリ(←ビョーキww)

↑主郭 西側下の帯郭?↑

主郭西側下の(一応ww)道を北側へと進むと...

↑主郭裏(北側) 二重堀切↑

お待たせしました♪

お約束の堀切でございますww

↑"二重堀切"標柱↑

何とか堀切と標柱を1枚に収めたかったのですが...

標柱の背後はナニがナンだかww

↑二重堀切の北側の方のヤツ↑

標柱は"二重"となっていますが、実際は"三重"構造らしいです。

見てのとおりモジャってるので、三重かどうかはよくわからなかったのですがww

↑二重堀切を挟んで主郭方面を↑

うん、美しいww(←重病ww)

まぁ山城の宝庫である信州には、コレよりもスゴい堀切がたくさんあるのですが、とは言えこの堀切も結構な土木作業量かと...

       `〒===〒   r―、
            |γ_+_丶  /|   |
             |(  ゚ー゚)   ◎/ j j j j
 |(O¶¶O  / /
 「 ̄ ̄ ̄L/ /
(〇 ̄〇)三)=)三)
  ̄ ̄ ̄ ̄~ ~ ̄

↑北尾根上の堀切↑

さて、二重堀切の先(北側)にも遺構があるようなので、尾根筋を進みマス ε”ε”ε”(ノ* •ω• )ノテテテ…

この堀切、実際にはちゃんと堀切だったのですが、写真だと全然わからないですねww

↑尾根筋↑

堀切の先はこんな感じ。

周囲はモジャってますが、道は歩きやすいデス                 ₍₍ (ง ˊᵕˋ)ว ⁾⁾

↑副郭↑

尾根筋を歩くこと5分もかからずに副郭(出丸)へ♪

↑副郭 土塁↑

 副郭と言えどソコは信州の山城 ∠( ゚ω゚)/

土塁と...

↑副郭 裏(北側)の堀切↑

その背後に堀切と、防御に抜かりはありませんww

↑攻城路からの眺望(帰り道)↑

まぁ、一番の見どころは、真田町を見渡せるこの眺望なのかも知れませんがww

‹‹(*´ω`* )/››‹‹(  *)/››‹‹( *´ω`*)/››

尾引城の築城年代はわかっていませんが、一説には横尾 釆女正(丹波守) 信光によって築かれたとも言われています。

平 清盛の異母弟である忠度(ただのり)の末裔と伝わる横尾氏は、戦国時代には村上氏に従っていましたが、1548年の上田原合戦で武田軍と戦った信光は戦死し、当時まだ幼かった信光の子の吉泉は上野国へと逃れて小幡氏に仕えています。

1551年に砥石城を攻略した真田 幸隆は、その後武田 信玄から真田荘を与えられていますので、それ以降は真田氏の属城になったものと思われます。

‹‹(*´ω`* )/››‹‹(  *)/››‹‹( *´ω`*)/››

城跡は、比高的には山城というよりは平山(丘)城の範疇で、道も整備されているので攻城は比較的容易です。

規模の大きなおシロではありませんが、主郭背後の二重堀切はなかなか見事で、この比高であれば登る価値は十分あるでしょう。

真田町のおシロをメグる際には、ココも忘れずにww

〔基本データ〕
読み方:おびき じょう
住所:長野県上田市真田町長
標高(比高):750(75)m
築城者(築城年):横尾 采女正?(不明)
主な城主:横尾氏/真田氏
駐車場:南側に辛うじてスペース有り(非推奨)
駐車スペースからの比高:65m
訪問する際の目標物:秋葉神社
残存遺構:郭/土塁/堀切/石積?
城跡に関する表示物:標柱/案内板/解説板
史跡指定:上田市指定史跡
見学時間の目安:30分~

〔主観的評価(最大★★★★★)
疲労度:★★☆(登りは10分程度)
ヤブ    :★★☆(夏場はやめておいた方が無難)
遺構    :★★★(主郭裏の連続堀切はなかなか)


〔周辺マップ〕

〔現地解説板より〕