攻城日:2018年4月21日
本丸虎口
この日は山梨県の山城巡りをしており、御坂城や本栖城、勝山城、岩殿山城などを回った後、最後に訪れたのが、ここ小菅城でした。
城跡を南側から
小菅の地は、甲斐と武蔵の国境に位置し、武州秩父口(秩父方面)、武州杣保口(奥多摩方面)より萩原筋(塩山方面)を守る要所でした。
城跡南側に設置された解説板
武田氏が信昌(信玄の曾祖父)の頃、小菅遠江守信景をこの地に配し、信景が小菅城を築きました。
おなじみ中田正光氏の縄張図
この小菅氏、城跡南側に設置された解説板では武田氏一族、本丸に設置された解説板では藤原朝臣、甲陽軍鑑の記述によると山県昌景の一族とあり、出自はよくわかりません。
いずれにしろ、武田家臣団の中でも山県氏の傘下にあり、信玄や勝頼の代には侍大将として活躍したそうです。
城跡南側入口
地元のおばあちゃんに聞いた城跡南側の入口よりアタック開始(*´∀`)♪
おばあちゃんには、「行っても何も無いよ」と言われましたが、だいたいそう言われるので気にしませんww
城跡南側虎口
ちなみに、私は南側から登りましたが、西側の箭弓神社にも入口があり、駐車スペースもあるようです。
本丸
入口から10分弱で本丸に到達。
たいした広さは無い上に、削平具合ももうひとつな感じです。
本丸に設置された解説板
本丸の北側にはしっかりした土塁(櫓台?)があり、外周は帯曲輪(犬走り?)になっています。
本丸に設置された城跡標柱
土塁の上から
本丸北西側堀切
本丸の北西側が尾根筋となっており、かなり狭いですが、二郭と三郭があります。
二郭三郭間堀切
小菅城は、ひととおり山城の要素は備えてはいますが、規模は小さく、防御力は低いと思われます。
南側麓の幼稚園のあたりが御屋敷と呼ばれており、通常はそこに居住し、小菅城は詰め城及び村人の避難所だったようです。
正面が本丸/左手が二郭
〔基本データ〕
住所:山梨県北都留郡小菅村川久保
標高:721m
駐車場からの比高:68m
築城者:小菅遠江守信景
主な城主:小菅氏
駐車場:小菅村役場駐車場/箭弓神社前
目標物:小菅村役場
遺構:郭/土塁/堀切
表示物:標柱/解説板/案内板
史跡指定:小菅村指定史跡
見学時間の目安:30分
〔主観的評価(最大★★★★★)〕
疲労度:★★(勾配は多少キツいです)
ヤブ:★★★(整備はされていますが、ところどころでヤブ有り)
遺構:★★★(小さいながらちゃんとした山城です)
〔場所〕