最初にタイトルを見たときは「黄金の七人」?って思った
7人の男女が銀行の金庫からの金塊強奪を計画するコメディ映画
大胆な計画、裏切りと秘密が主題のエンターテイメント作品
続編も作られてて、そちらは1作目の作戦のラストから始まる
こちらも大胆な計画なんだけど、絡み合う要素としては外部組織とのしがらみと妨害


映画を観たあとの感想は
「黄金の七人」+「続・黄金の七人」÷フィルムノワール


コメディ要素を廃してストーリーを詰めるだけ詰め込んだってかんじ


この作品ではストーリーの進行と共にそれぞれのバックストーリーが明かされるんだけど、(意図的に?)謎のまま残される部分がある
例えば…
主犯の男の妻が妊娠してるんだけど(夫にはまだ言っていない)、主犯の男は前年に患った病気のため子種が無いと言っている
(大人のおたふくかぜで種無しっていう都市伝説の医学的な真偽はちょっと棚上げしましょう(笑))
決行日を示すカレンダーのカットで月を見忘れたので「去年」が何ヶ月前のことかわからないけど、おそらく『今』は晩秋~冬(ずーっとTシャツのバカがいるので確定ではないけど(笑))
順当に考えると、おなかの子供の父親は夫ではない
主犯の家に同居していた主犯の弟が義姉の心配をよそに家に寄り付かない状況、兄と向き合うのを避けているらしき言動、義姉(&甥っ子)の敵討ちに赴く際の無謀さ加減を考えるに…


そういうハッキリ明かされないもやもやを「観客に解釈をゆだねて作品に参加させる手法」ととるか、「回収されていない複線」と取るかで評価が分かれると思う


そもそもラストの黄色の中身を明かさない時点で観客にある程度の知的レベルを要求している作品なんだから
井筒作品には多いよね


主犯が逃げる方法ことを「ルパン三世だって空から逃げる」というセリフがあるんだけど…
ルパン三世って前述の「黄金の七人」シリーズに影響を受けてるんだ
やっぱり(^0^vってニンマリさせてくれてありがとう



現時点での今年観た映画のベスト5
1.「おとなのけんか」ワンシチュエーションドラマ大好き、戯曲の映画化大好き、ポランスキー大好き、そしてジョディ・フォスター大好き♪
2.「The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛」政治に引き裂かれながらも強く結びつく家族愛に涙
3.「アンネの追憶」アンネの日記の後、収容所に送られてからのアンネ・フランクの実話、涙…
4.「マリリン 7日間の恋」映画製作の現場ってステキ
5.「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」バッドエンドだいすきーーー!!