ジョディ・フォスターが好きなんですわ
「タクシードライバー」の美少女娼婦(マジで少女、12歳の娼婦役を13歳で演じた)のときからずーっと大好き
だからといって、アメリカ大統領を暗殺しようとは思わないけど(笑

「羊たちの沈黙」とか超名作に出たかと思うと、変な映画のプロデュースしたりっていう迷走っぷりも嫌いじゃない
「俺的、今年観た映画ランキング」の1位「おとなのけんか」もジョディ・フォスターが主演


で、この作品はジョディ・フォスターの監督作品
だから、ものすご~く甘口で感想書こうと思ったんだけど…

この作品は迷走の方です

ジョディ・フォスター主演の作品で「コンタクト」って言うのがあるんだけど
物理学者であり、SF小説家でもあるカール・セーガンが原作のハードSFものなんだけど、中盤までは面白いのに終盤で急にカール・セーガンの想いが爆発しちゃう

この作品も似たような感じです

大雑把にまとめると、父親のうつ病が原因で破綻しつつある家族が迷走を繰り返しながら絆を取り戻してゆくというお話し
原題はThe Beaverでこれは物語り序盤で父親が拾ったビーバーのぬいぐるみのこと
うつ病のために他者のとのコミュニケーションに支障が出てきている父親はビーバーのぬいぐるみを通して他者と会話するようになる
あたかもビーバーが話しているかのように
そうすることで気が楽になったのか、うつの症状は見る間に改善してゆくのだが…

いい話っぽいでしょ?
この辺までは

ところが終盤に急激に作者(脚本家?)の想いが暴走し始めるのです
「共感できない」とか「感情移入しにくい」とかいうレベルではないのです
ぶっちゃけ、裏拳で「ちゃうやろ!」ってツッコミ入れたくなる

何が起こるかって?
強烈なネタバレになっちゃうから、ランキングの下に書きます(^^;

ラストがちゃんとハートフルストーリーに戻るから余計に終盤のアレが残念なのですよ



現時点での今年観た映画のベスト5
1.「おとなのけんか」ワンシチュエーションドラマ大好き、戯曲の映画化大好き、ポランスキー大好き、そしてジョディ・フォスター大好き♪
2.「The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛」政治に引き裂かれながらも強く結びつく家族愛に涙
3.「アンネの追憶」アンネの日記の後、収容所に送られてからのアンネ・フランクの実話、涙…
4.「マリリン 7日間の恋」映画製作の現場ってステキ
5.「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」バッドエンドだいすきーーー!!

変わんなかったよ
「それでも愛してる」半年以上前から楽しみにしてたのに…








さて、ネタバレです
何が起こるかというと…
父親とビーバーが仲たがいするのです(@@!
そして、あろうことか父親の左手を乗っ取ったビーバーから開放されるために父親はビーバーごと自分の左手を…

ね、ツッコミたいでしょ?
しかもこのあたりの演出がホラー映画のクライマックスっぽいの
いいほうに向かってると思っていたうつ病が実は進行していて神経症も発症してしまったって言うのならこの流れもわからんでもないんだけど、そういう説明は一切無く、この部分はホラー的な印象のまま放置_| ̄|○