本文にも書かれていますが、佐幕贔屓の作家にこの傾向が強いようです。
本ブログで繰り返すように主張していますが、『テルール』即ちテロの語源は仏蘭西革命用語に近い用語です。その仏蘭西革命は、自由・平等を基本理念にした革命でしたが、
その『理念』はナポレオンの登場により崩れてしまいます。
 泰西諸国は仏蘭西によって征服され、スペインは祖国解放の為にゲリラ戦が始まります。仏蘭西軍はテロリズム取り締まりのために、住民の集団虐殺が始まります。

世界史的にはラテン諸国が独立の機運が始まります。

世界史的にはテルールには恐怖という用語が含まれますが、日本史関連の創作系は考えが軽すぎます。

 ぶっちゃけ正義という言葉を軽く使いすぎます。

以下に書かれていますが、私も同意します。
  しかし、血は血を呼びます。安政の大獄によって尊攘派へ大打撃を与えたはずの幕府でしたが、その後の幕末史で尊王攘夷派が力を失ったでしょうか?。という話しです。

 

 むろん、話し合いだ平和主義だでも駄目でしょう。テロ根絶のためには、手段を選ばず硬軟織り交ぜ臨機応変に対応する必要があります。それは非常に高度で難しい駆け引きとなりますから、私も安易に「こうしろ」とは言えませんけども。

 しかし、少なくとも「新選組=警察=正義」であり「尊王倒幕派=テロリスト=悪党」と見なす考えには賛同しません。江戸幕府は民主国家ではなかったですから。そして、明治新政府も初期は薩長土肥による有司専制政治が行われており、まだ民主国家ではありませんとだけここでは申し上げておきたいと思います。

 

いずれにせよ、歴史小説家の考えは浅はかすぎる。

 

スペインで起きた住民虐殺の有名な絵画を貼り付けておきます。