本多延嘉著作選3巻

本多延嘉、 革命的共産主義者同盟全国委員会 | 2016/7/27
 先に述べた政治ロマンについて、自ら牙も捨てられずに殺人祭りを現在まで継続していった結果、革命ごっこは終わらず、一部はテロ専門部隊として地下に潜り青春を自らデスってしまう。結果は草も生えない惨めな人生を七十年近く過ごし、恥多き惨めな爺・婆となってしまう。中核派の頭領である本多は、奥方が革マル派に尾行されてしまい、自宅がばれてしまい、本多は革マル派に惨殺されてしまう。
 それにしても本書では、その革マル派党員が『轟沈』の名前で殺害されてしまう経過が書かれており、胸くそ悪い本と言える。
 哲学的考察は一切無く、前進社で発行されたアジ、ビラの内容ばかり。

 それにしても、革マル派頭領である『黒田寛一』にせよ『本多延嘉』にせよ、日本の市民団体は矮小なリーダーばかりで結果的に自らの組織を食いつぶしてしまった。中核派は分裂してしまい、在特会を仮想敵として生き残らざるをえない。
  大坂正明がタイーホされた今、更に組織の内状を暴露されてしまい、社会趣味社をオルグるしか組織維持が出来ない。

 それにしても、60年代のお祭りのけじめを付けられず、未だにお祭り騒ぎとは惨め以外の何者でしか無い。これは中核派だけではなく、革マル派も第四インターも同様である。

 正直、無理して読む必要を感じられない。自らの牙を納めて世間への闘いに挑んだ同志諸氏を賞賛しても、現役活動家に同情すらない!安彦良和氏が、津軽大学時代の同級生面々と当時の学生運動の問題点を総括して厳しい総括を行っていたが、現役活動家、即ちプロ市民など『ナンセンス』でしかない!

 


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