明治維新の立役者であり、長州と共に活動を行った公家の中で岩倉具視と共に新政府を盛り上げた公家であり、実は主導的に動き政治に多大な影響を及ぼしていた三条実美の政治的権威親や政治的姿勢を歴史的に検証した書籍。こと8.18政変による都落ちから、再度復権、朝鮮問題による政争による混乱。西郷隆盛との政争で一時期混乱したが、それでも政治的に一貫していたとする政治見識。
 岩倉はその都度、三条を『神輿』として利用していたが、三条がいよいよ国家の代表として太政大臣に就任後は逃げ道が無く待ったのか。明治政府要因は意外や三条公を罵倒はしていない。
 三条公について『神輿』から自らの足で進決意を行った際に政治問題から回避しなかったのは我々歴史学徒も注意すべきであろう。本書はその部分に注意喚起すべきと指摘されている。大いに啓発される。神輿に乗った以上、太政大臣として国威を背負う。
 これは他の有能な公家系政治家に共通しているかもしれない。
 個人的鴉は『西園寺公望』公を一押ししたい。最後の元老として、兄貴である徳大寺と皇室を守り抜いた点で評価したい。
★★★★お勧め!

 

 


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