イランがイスラエルに報復攻撃しましたね。怖いですね。ちょうどこれを紹介しようと思っていたんですよー。
あ、引いたでしょ? 今ちょっと引いたでしょ?うわ宗教だ。こいつやべえ奴だと思ったでしょ?
いや分かりますよ、ニュースでやる中東のイメージめっちゃ怖いですもんね。イスラム教徒がニュースで出て来たと思えばやれテロだの戦争だのそればっかりですもんね。いっつも揉めてるイメージが強いと思います。普通に暮らしていたら日本人がそういうふうに考えるのは分かります。
今日はそんなあなたに一つ考えてみて欲しい事があります。
日本人って今1億5000万人くらいですよね。普段は意識していませんが、だいたい仏教や神道の家の方が多いと思います。お葬式とかね。
一方でイスラム教徒は何人いるでしょう?ドゥルルルルル……バン! はい!
20億人です。
なんと、世界で見たら日本人の方がイスラム教徒より少数派なんです。
つまりですね、何も知らずに
「え? イスラム教徒? マジかよ怖っ」
って言っているあなたの方が海外に行くと
(何言ってんだこいつ……)
となる可能性がある訳です。世界ではキリスト教、イスラム教、仏教など何かしらの宗教に入っているのが普通で、無宗教の方が珍しいんですよ。
考えた事ありましたか? イスラム教徒やキリスト教徒は世界に出れば4人に1人はいる訳ですから、もしあなたが将来性がある若者で、世界に出て仕事をしたいと思っているなら……いやむしろから向こうからこっちに仕事をしに来るかもしれません。そんな時にイスラム世界の事について何も知らないというのは致命的です。
そうは言ってもニュースからではイスラム世界やイスラム世界の人達が何を考えているのかは全然分かりません。自分で勉強するしか無いんですよね。この本はそれを強力に手助けしてくれる一冊になるのは間違いないでしょう。
まあ脅かすのはこのくらいにして、単純に違う世界を覗くというのは魅力的です。色んな価値観に触れると視野も広がりますからね。
ほんの一例ですが、例えばイスラム教は聖俗不分という考えを取っていて、キリスト教のように「神の国」と「地上の国」という分け方はしません。休日だけ教会に礼拝して、教会を出たら日常生活に戻る、という考え方ではなく、日常生活の礼儀作法なども含めて丸ごと全部コーランに書いてあるイスラム世界の中にいます。ガチの異世界転生みたいな物と考えると分かりやすいですね。
だからあの世界で破門なんて言われるととんでもない事になります。日本で暮らしていて突然日本から出ていけと言われたらメンタルやばいですよね。なのでイスラム世界のトップにいるイランの最高指導者がすごい力を持っている訳です。
この本を書いたのは井筒俊彦さんという方なのですがなんとこの方、30か国語以上流暢に話せるというとんでもない天才で、こんな方がむこうの世界の事を詳しく書いてくれたというのは、外国語が分からない自分にとっては大変ありがたい事です。
世界は狭くなりました。中東は石油や聖地エルサレムなど、他宗教から見ても大事な場所が目白押しで、人類最重要地点と言っても過言ではありません。
アラー、預言者ムハンマド、コーラン、ハディース、シーア派とスンニ派の違い、シャリーアあたりは一応どんな物か知っているくらいの状態にしておいても損は無いと思います。
ではまた!