一人の女がいた。
彼女は幼少の頃、母親にこう云われた。
「いつも人の目👁🗨を気にして生きるんだよ。
他人から、どう見られているのか?を、いつも意識しているんだよ!!」
彼女はその教えを、ひたすらかたくなに守って生きてきた。
68歳になった今も、そうしている!!
彼女は自分から何かを発信したりすることはない。
いつもいつも目立たないように、ひっそりと暮らしてきた。
30代の時に結婚して一人娘を産んだが、その娘に対しても
自分からは、何も人生について語ることはなかった。
ただ静かに、娘の成長を見守っていただけだった。
夫となった人にとっては、ある意味それは楽だった。
仕事にしろ家庭のことにしろ、全てが自分の考える通りになったからだ。
ある時セミナーに行って、そこで自分だけの判断で、
総額1300万以上もかけて、お店のリニューアルを決めて帰ったこともあった。
それでも、女はそれに対し異を唱えることはなかった。
彼女は毎日、黙々と家事こなすだけなのだった。
そんな彼女も68歳になり、身体の不調があちこちに現われてきた。
首と腰がすっかり曲がってしまい、歩行状態の様子からは、
98歳の老婆のようにも見えるのだった。
彼女は常に、世の中をネガティブにとらえて生きてきた。
(この世には、ポジティブなど存在しない!!と、信じているようでもあった)
だから、どんなに良い出来事に際しても、その中に存在するネガティブを
見つけ出すのが習性となっている。
彼女は、生まれながらに、身体は極端に弱かった!!
しかしながら、スポーツ観戦はとても好きだ!!(特に、野球⚾は)
Kakiくんは、思う。
彼女は前世では、非常に運動能力の高い人だったのでは?と。
だがその運動能力の高いことが災いして、何かで失墜してしまったのだろう!!
(その結果、多くの人たちから批判を浴びてしまったのだ!)
その時前世の彼女は、スポーツが得意だったから、こんなことになってしまったのだ!!
と、自分自身の運命を呪い、来世もしもリインカーネーションするのなら、
スポーツなど絶対に出来ない身体の弱い人になりたい!!と、強く願ったに違いない。
その強い振動数が今世で反映されて、彼女は望み通りの非常に身体の弱い、
スポーツなど無縁の女性として生まれてきたのだ。
(Kakiくんは、それをパラドックスの法則と名付けている!)
この3次元の世界に産まれ、生きてきた爪跡をひとつも残さずに、
彼女は死んで行くのかもしれない!!
しかしそんな女を、夫は救いたい!!と、今頃になって強く思うようになった。
今や彼女は、料理を作ることしか家事は出来なくなっている。
外出も、この10年ほとんど家🏠から一歩も出たことはない。
家のキッチンのある2階と、寝室のある3階だけで暮らしている。
それでも最近は、時折とても穏やかで幸せそうな笑顔を見せるようにもなった。
夫よりも先に、あの世に行きたい!!と、常々口にもする。
自分一人残されては、何も出来ないからだ。