Sくんへ 71 | blondcoco の人生相談

blondcoco の人生相談

マーケティングから恋愛問題まで、あらゆる お悩み相談室ブログです。
朱夏世代(30代、40代)の うつや思春期特有の悩みが 得意分野です。

笑福亭鶴瓶さんという人の話をしよう。

彼は本業は落語家だが、テレビタレントとしての方が有名な人だ。

(僕よりは、3つ年下だ)

彼が長年続けているNHKの旅番組の中で、ある時

彼は当時83歳の老人と偶然に出会う。

その老人は、履物屋さんをたった一人で経営している。

自宅から毎日、3坪ぐらいの小さなお店に通って来ている。

店の中は、商品がメチャメチャに所狭しと

乱雑に置いてある(全く整理整頓されていない)。

靴、サンダル、下駄、雪駄などが入り乱れて通路に置いてあって、

足の踏み場もない。

鶴瓶さんは、その老人の店主と店先で話をする。

老人は、「店は売れても売れなくてもいいんや。

毎日こうして店を開けていられるだけで、幸せなんや!」と、言う。


どこにでもある、普通の話だ。

ところが、鶴瓶さんの目が多少潤んでいる。

感銘を受けたのだ!!


そして鶴瓶さんは、「なんか、買うわ!」と言って、雪駄を一足選んで購入する。

商人にとって一番嬉しいことは、商品を買ってもらうこと、を

彼は知っているようだ。


後日、鶴瓶さんは言う。

「あの時、あの人から話を聞いて、俺も死ぬまでこの仕事を続けよう!と決めたんよ」

ただの一介の老人。

どこにでもいる、全く無名の人。

そんな人に影響を受けた鶴瓶さんが凄い!と、僕は思う。

(彼がタレントとして成功している所以は、ここにあるのだ)


一般的に、ふつうの人が感銘を受けるのは、その対象が

有名人であることが多い。

例えばイチローさんのような人とか、あるいは何かで大きな成功を為した人とか、

あるいは歴史上に名を残している人物とか。

無名の市井の人に、心動かされる人なんてほとんどいないものだ。

だが、市井の人の中にだって、すごい人がいる。


ps
鶴瓶さんは、その雪駄を今も尚

家の中に飾って置いてあるそうだ。

まだ、履いてはいない。

彼にとっては、スペシャルな宝物になっているから。

たった3000円ばかりで買った物だけれど。


psのps

その老人は、最近他界されたとのこと。合掌!