(前回の続き)
僕の場合で話してみよう。
僕が49歳の時、弟(45歳)が死んだ。
弟を失った僕は、一冊の本に出逢った。
五木寛之さんの「大河の一滴」。
プラス思考が持てはやされていた時代に、あえて
マイナス思考の素晴らしさについて書かれていた本だった。
僕はこの本に、どれだけ救われたか分からない。
弟からもらっていた幸せの指数を、僕の場合は〈他の人物〉ではなく
五木寛之さんの本が、その穴を埋めてくれたのだ。
僕が59歳の時には、母が亡くなった。
その時も又、一冊の本との出逢いがあった。
四十九日の法要のあった日の夜、僕はナポレオンヒルの
「思考は現実化する」を手にしたまま、本屋さんの中に立ちつくしていた。
この本との出逢いにより、スピリチュアルな世界への探究が始まることになった。
(それは、今日もまだ続いている)
僕の場合は、失った幸せの指数を埋めてくれたのは、
人物ではなく書物だった。
前回のブログでは〈人物が現れる〉と書いたが、
人によっては書物の場合もあるし、あるいは新しい仕事だったり
新たな家族の出現だったり、引っ越しだったり、いろいろなケースがあると思う。
要するに、悲しみ(マイナス)のおかげで、何か(プラス)を得る
ということで、幸せの総量は終生変わらない!
このことは、〈空白の法則〉とも言う。
空白の法則は、現実界にも非現実界にもある。
それは、宇宙の摂理だから。