マカ君デラシネの旅 13 | blondcoco の人生相談

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朱夏世代(30代、40代)の うつや思春期特有の悩みが 得意分野です。


マカ君は地下鉄を終点で降りると、そのまま人の流れと共に前へと進んで行った。

やがてその先には、長い長いエスカレーターが現れてきた。

エスカレーターは、どうやら地上へと続いているようだった。

マカ君が地上へ出てみて、先ず彼がしたことといえば、感嘆の声を上げることでしかなかった。

東京都内でいろんな駅を降りたマカ君であったが、ここには奇妙な匂いのようなものを感じた。

そこは、東京であるような感じが全くしなかったのだ。

エスカレーターの上がった先の右側には大きなショッピングモールがあり、前方には巨大ともいえるような広い広い道路が左右に走っていた。

道幅はおそらく50mはあるだろう、とマカ君はその距離を目測した。

有事の際には、戦車や大型軍用車が充分通れそうだった。

小型の戦闘機なら離発着できそうなぐらい、その道路は広くそして何処までも真っすぐに延びていた。

道路の向こう側には、高層の巨大団地群が何十棟もきちんと並んで建っていた。

団地に住んでいる人たちにとっては、駅やショッピングモールに出る際に、この広い道路を横断するのはとても大変そうに思えた。

ショッピングモールの隣りは、これも又巨大な公園になっていた。

こんなにも広い公園を、マカ君はこれまで見たこともなかった。

おそらくその広さは、東京ドーム数十個分はゆうにありそうだった。


マカ君は、公園と並行して走っている道路に歩を進める。

中学校らしき建物が見えた。

その辺りから、公園の中へと歩いて入ってみた。

やがて公園のほぼ中央辺りと思われる場所に着くと、そこには大きな噴水⛲があった。

豊富な水量の水を、10mぐらいの高さまで噴き上げていた。


そしてその脇に、彼が2年もの間探し求めていた建築物があったのだ。

そこだけが何かで切り取られた絵のようでもあった。

しかしそれは、確かにソリッドな形を持った、白いペンキで塗られた二階建ての洋館であったのである。


その洋館を目視した刹那、マカ君の目頭が熱くなってきた。

とうとう見つけたのだ。

ナオミさんの家を❗


マカ君はゆっくりとした歩調で、少しずつその家へと歩み寄ってゆく。

間違いない❗ これは僕が長い間探し求めていたナオミさんの家なのだ❗


マカ君は、玄関のドアをノックしてみる。

なにしろ大正時代の建造物だ。ドアホンなどはない。

もう一度、今度は少し強めにノックしてみたが、返事はない。

留守なんだろうか?と、思いつつも、ドアノブを回すと、ドアは簡単に音もなくギィーっと開いた。



To be continued



「このブログ、ちょっと待った❗」

「どうしたの?ヒゲ爺」

「おかしいだろ?最後の一行を読んでみろ」

「どこが変なのかしら?あたしには解らないわ」

「リーザ、お前はバカか?よく見ろ!〈音もなくギィーっと開いた〉と書いとるじゃないか。音がないと云っておきながら、ギィーっとという音の表現をしとるのはけしからん奴だ」

「いいじゃない。あたしはこっちの書き方の方が、緊迫感とか緊張感とかが伝わってくるような気がするんだけどな」