ミクコ38歳 13 | blondcoco の人生相談

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ミクコが降り立ったその小さな地方都市は人口が7万人だと聞いていたが、駅舎から真っ直ぐに伸びているカントリーサイドの商店街の半分ぐらいはシャッターが閉まっていた。

駅舎のすぐ前のロータリーには、制服姿の女子高生たちがあちこちに数人ずつ固まって、お喋りをしながら、🚌や🚃が来るのを待っているようだった。

しかし彼女たちには、現実感がなかった。

どこかメタフォリカルであった。

それにしても多少メタフォリカルではあっても、女子高生たちには清涼感が漂っていた。

これがもしもオバさんたちの集団であったら、そこには清涼感が全く感じられないのだ(一人一人がどんなに清潔にしていたとしても)。

それは穏やかな平日の小春日和の午前11時に、ミクコが見て感じたことだった。


お店というものは、その都市の人口に比例して存在するのだろう、とミクコは思う。

人口が一千万人を超える大都市東京には、それらの人たちの需要を満たすために、多数のお店が必要ではある。

だが7万人の地方都市の場合は、7万人分の需要を満たすだけのお店のみが、その存在を許されているのだ。

需要オーバーとなれば、必然的にオーバー分のお店は淘汰されることになる。

1万人の町には、1万人分のお店があればいいのだし、3000人の村には3000人分のお店があればいいのだ。

そうは思うものの、駅舎から見た商店数(シャッターの閉まった所も含めて)は、人口7万人規模としては適正であるように思われる。

おそらくは見えないお店(ネット上のお店)が、本来の適正数のお店の半分を奪ってしまったのだろう。

見えないお店も存在するし、見えないお金も、そしてもちろん見えない世界も存在しているのだ。

でも目の前の女子高生の中に、一体どのぐらいの人が、見えない世界の存在を信じているのだろう?

(見えないお店や、見えないお金は信じているはずだが)


おそらく世界の99%以上は、見えない世界で出来ているのだ。

たった1%未満の見える世界の中に、あたしたちは生きている。

見える世界からは、見えない世界が見えない。

同じように、見えない世界からも、見える世界は見えていないのだろう、とミクコは思っている。


次の🚃が来るまで、駅舎内の待合室で待ち、次の目的地に向かおうとミクコは思った。

どうやらこのカントリーサイドの地方都市は、歩いても意味がなさそうだった。

直感が、そう感じさせたのだ。

ミクコは、直感のままに生きる38歳の女性なのだ。

コスモスの女なのである。

それにしても日本の地方都市はどこに行っても、同じような町並みをしている。

まったく個性的な装いの町並みというものはないのだ。



ps

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