どーもどーも
お久しぶりの下町です



ブログって、さぼるとなかなか書けなくなっちゃうものだね


最近は、明るいニュース少ないね
まー、そんな中で明るいといえば、チリの落盤事故から救出されるみたい


でもこれって明るいかなー?

俺だったら、救出されたくない
地下の暮らしって、なんか楽しそうだし、テレビが支給されたりして、案外悪いものじゃなさそう

案外救出されてよかったーって思うのは、地上の人間だけかも

彼らはしばらく、病院で暮らすだろうけど、またきつい肉体労働が始まるわけだからね


なんかやっぱ、明るいニュースじゃない


まー、こんなこと考えたのは、自分が地底人だったらって妄想からなんだけど


僕の他に、地底人なんかいなくて、独りぼっちでもぐらを捕まえたり、もぐらがいないときはしょうがないからミミズを食べたりしてるんだ

いっつも地上に出てみたいって思ってるんだけど、でもやっぱり地上は怖いって思ってる


でもある日思い切って地上に出てみたら、ネズミがいたり、猫とか犬がいて、地底より全然美味しい食べ物がいっぱいあった


人間っていう生き物がいることを知った
僕には理解できない音を出して、コミュニケーションを取っているみたいだ

僕は独りぼっち
人間はいっぱい

僕は人間になりたくなった



毎日のように地上に出るようになったある日、人間に見つかってしまう


人間は驚き、僕に向かってさきっぽに穴の空いたものでなにか大きい音と一緒に撃ってきた

身体に痛みが走った

逃げた
逃げた


穴の中に


初めて味わう痛みって感覚
苦しいって感覚


恐怖


朝、目が覚めた
傷はあるけど、痛みはなくなっていた


人間への恨み
憎しみ
自分の中でどんどん増えていくのが分かった


同時に恐怖も増えていった


僕はまた、地底の暮らしを始めたんだ

前と同じ暮らし
地上に出れるときとは、何倍もつまらない暮らし


僕は初めて死にたいって感覚を感じたんだ


でも、人間を許せなかった
その怒りや憎しみだけで僕は生きた


イツカニンゲンニフクシュウシテヤル

そう思った



そんなある日、とてつもなく大きな音と一緒に、たくさんの人間が落ちてきた


自分たちの状況が理解できず、恐怖する人間たち


人間が恐怖している
僕は…


僕は…


END




自分が地底人だったら、どうするかな?

やっぱり復讐するのかなー
それとも、人間も恐怖することを知って、復讐しなくなるかな?


あなたは、どっちですか?