遅まきながら明けましておめでとうございます。

今年も食べて調べてレシピを作ってしゃべりますのでよろしくお願い致します。

さて、今年最初は鉄フライパンのお話です。

さわけんの鉄フライパン


今年のオススメキッチングッズ第一弾はズバリ鉄のフライパンです。

なぜ今年なのかと言いますと、去年の終わりに栄養士さんが使う食品栄養 成分の見直しがあり、ひじきの鉄分がごそっと減っています。

理由は「ひじきを加工段階で煮る鍋が鉄からステンレスに変わったから」だそうです(麻生れいみ先生談)。

製造業者の都合で食品の常識が変わるのはたまにありますが結構ショッキングですね。

でも考えてみれば鉄鍋や鉄のフライパンで調理して鉄分が増えるのは常識な訳で、鉄フライパンをいつも使っていると自動的に鉄分が摂れていい感じなのです(効率は別途、考えましょう)。

という訳でこの際、鉄のフライパンを使いましょうというオススメです。

使い方は鉄フライパンを買ったら防錆処理されている場合は250度程度まで焼いてクリアー塗装を焼き切り冷まします(ただしシリコン塗装されているものは焼く必要がありません)。

フライパンは熱くして水にジュワっとつけると平らでなくなるのでちゃんと冷まして下さい。

冷めたら洗います。洗ったら火にかけて水気を蒸発させます。
特に柄のつなぎ目に水分や油分が残りやすいので、そこはよく焼いてください。

水分がなくなればそのまま冷まして収納します。

次に使う時に火にかけて熱くなったら油を入れて、フライパンの内側全体に伸ばしてから使ってください。

「鉄フライパンはひっついて困る~」という方は窒化処理されたものを買ってください。少しはマシです。

『鉄フライパンは錆びて困る~」という方は使った後にバシバシ洗って煙が出るまで焼いて冷めてから収納してください。これで錆びません。

「鉄フライパンはシーズニングが~~~」という方は被膜とか忘れてください。
油は使う時にフライパンを温めてから引けば問題なく使えます。
使い終わったらバシバシ洗って焼いて収納です。

「錆びた~」という人はスポンジの裏やスチールだわしで錆びを取りましょう。
錆びが取れたら焼いて冷まして収納です。

写真はキッチングッズマニアのさわけんが20数年使っている燕三条のフライパンです。

昔、阿倍野の金物屋さんで買いました。

1200円?くらいだった気がしますがこれは一生ものです。

用途はオムレツの練習だったので小さめで、厚さもさほどありません。

お肉を焼いたりするなら地金の厚いフライパンがいいのですが、オムレツは振らないといけませんので重いのはNGなのです。

フライパンは最近はやりのセラフィット(3ヶ月)、チタン加工のスキャンパン(8年)、イタリア料理のアルミ製のパデーラ(15年)、鉄のフライパン(20数年)、同じく鉄の中華鍋(20年)、オールステンレスのジオ(10年)、銅にスズメッキの卵鍋(10年)、テフロン加工のティファール(1年)などなどたくさん使っていますが、鉄のフライパンは壊れる事なく一生使って行けるので皆さんも使ってみてはいかがでしょうか。

キッチンまわり評論家・科学する料理研究家 さわけん