どうも。
カロリーメイトは飲み物と一緒に食べましょう。
口の水分がことごとく持っていかれた電柱小僧です
『その男、海をみる。その1』
『その男、海をみる。その2』
に続きましてその3です。
海風で痛んだ船の前方に落ち着き無く腰掛けると
鈍いディーゼル音を立てて船が動きだしました。
僕の後方には操舵室で寡黙に船を操る黒々と肌の焼けた船長。
漁具らしいものは一切積まれていません。
港を抜けるとまもなく、速度を上げて海を駆け抜けます。
海上ではスピードの感覚がつかめませんが
体感速度では60kmくらいでしょうか、かなり速いです。
波はそれほど高くないのですが振動がダイレクトに伝わる為
かなりの揺れと水しぶきがあがります。
あと陸上ではそこまででしたが、海風を浴びると結構寒い。
しばらく大きい船をとり囲むようなフォーメーションで走り続けると、
目の前に大きな橋脚が見えてきました。
『明石海峡大橋』です。
僕が初めて見た『明石海峡大橋』は真下から望むものでした。
その大橋をくぐって数分後
四国と本州に挟まれたその海域で
これまで怪しいベールに包まれた
僕のバイトは本番を迎えたのです。
その、まさかの仕事内容・・・。
それは
『何もしない』という事です。
正確には『見守る』だけ・・・。
実はここまで海路を共にしてきた
大きい船は海上に浮かぶ大型のブイを『検査・補修する船』だそうです。
そして、この海峡は大型船が頻繁に行き来するため
我々の乗っているような小型船が『警戒船』として
作業が滞り無く終わるまで、周辺に存在を知らせるため
待機する役目を担っているようです。
そこで僕の役目なんですが、
船を操縦できる訳でもなければ、警戒監視のプロでもありません。
察するに恐らく、警戒船には2名の乗員が必要で
その数合わせとして今回白羽の矢が立ったものと思われます。
なんでわざわざ大阪から連れてこられたのかは謎のままですが
それを裏付けるかのように、
遠目にみえる仲間の船にも2名乗っていましたから。
遠巻きにしてエンジンを止め、船長がけだるそうに一服を始めた頃
気になる質問を投げかけてみました。
「あ、あの僕は何したらいいですか?」
「・・・いやぁ、別に無いなぁ?兄ちゃんはおってくれるだけでええねん。」
「はぁ、そうですか。。」(やっぱりか・・・。)
「てきとうに乗っといてくれたらええで。」
少し、自分の頭を整理する事にしました。
僕は今日、時給900円でこの現場に派遣されてきています。
残業なければ大体9時~16時と言う事も聞かされました。
休憩1時間をのぞかれたとして実働6時間×900円。
(5400円。ただ働きやん・・・!)
さっきまでの猜疑心は晴々としました。
この世にこんな楽な仕事があっていいのかと。
早速、舳先でのびのびとくつろがせてもらいましょうか。
しかし、これは誤算でした。
この仕事は頭で考えるよりも遥かに過酷だったのです。
しつこくその4につづく。
カロリーメイトは飲み物と一緒に食べましょう。
口の水分がことごとく持っていかれた電柱小僧です

『その男、海をみる。その1』
『その男、海をみる。その2』
に続きましてその3です。
海風で痛んだ船の前方に落ち着き無く腰掛けると
鈍いディーゼル音を立てて船が動きだしました。
僕の後方には操舵室で寡黙に船を操る黒々と肌の焼けた船長。
漁具らしいものは一切積まれていません。
港を抜けるとまもなく、速度を上げて海を駆け抜けます。
海上ではスピードの感覚がつかめませんが
体感速度では60kmくらいでしょうか、かなり速いです。
波はそれほど高くないのですが振動がダイレクトに伝わる為
かなりの揺れと水しぶきがあがります。
あと陸上ではそこまででしたが、海風を浴びると結構寒い。
しばらく大きい船をとり囲むようなフォーメーションで走り続けると、
目の前に大きな橋脚が見えてきました。
『明石海峡大橋』です。
僕が初めて見た『明石海峡大橋』は真下から望むものでした。
その大橋をくぐって数分後
四国と本州に挟まれたその海域で
これまで怪しいベールに包まれた
僕のバイトは本番を迎えたのです。
その、まさかの仕事内容・・・。
それは
『何もしない』という事です。
正確には『見守る』だけ・・・。
実はここまで海路を共にしてきた
大きい船は海上に浮かぶ大型のブイを『検査・補修する船』だそうです。
そして、この海峡は大型船が頻繁に行き来するため
我々の乗っているような小型船が『警戒船』として
作業が滞り無く終わるまで、周辺に存在を知らせるため
待機する役目を担っているようです。
そこで僕の役目なんですが、
船を操縦できる訳でもなければ、警戒監視のプロでもありません。
察するに恐らく、警戒船には2名の乗員が必要で
その数合わせとして今回白羽の矢が立ったものと思われます。
なんでわざわざ大阪から連れてこられたのかは謎のままですが
それを裏付けるかのように、
遠目にみえる仲間の船にも2名乗っていましたから。
遠巻きにしてエンジンを止め、船長がけだるそうに一服を始めた頃
気になる質問を投げかけてみました。
「あ、あの僕は何したらいいですか?」
「・・・いやぁ、別に無いなぁ?兄ちゃんはおってくれるだけでええねん。」
「はぁ、そうですか。。」(やっぱりか・・・。)
「てきとうに乗っといてくれたらええで。」
少し、自分の頭を整理する事にしました。
僕は今日、時給900円でこの現場に派遣されてきています。
残業なければ大体9時~16時と言う事も聞かされました。
休憩1時間をのぞかれたとして実働6時間×900円。
(5400円。ただ働きやん・・・!)
さっきまでの猜疑心は晴々としました。
この世にこんな楽な仕事があっていいのかと。
早速、舳先でのびのびとくつろがせてもらいましょうか。
しかし、これは誤算でした。
この仕事は頭で考えるよりも遥かに過酷だったのです。
しつこくその4につづく。