高沖清乃さんが代表を務められるニンプスラボジャーナリストの河合蘭さん

共同で行われた妊婦さん1676人に対するアンケート結果を頂きましたので、

シェアさせて頂きます。

 

またこのアンケートを元に、河合蘭さんが本日よりFrauで短期連載をスタートされましたので、そちれもぜひ、妊婦さんはご一読下さいませ。

 

 

こちらから

もし妊婦が新型コロナに感染したら…?「1676人の不安」への答え 

新型コロナと妊婦①産科医療崩壊は起きうるか

 

 

 

まず第一の問題は、妊婦さんに対する情報が少ないこと。

また、その存在を社会がクローズアップしていないことです。

 

妊婦さんが今、知りたいことのNO.1は、

 

妊娠中に感染した場合、出産がどうなるか? 91.2%

 

です。

次にならびますのは、

自分や赤ちゃんが重症化する割合 83.8%

自分がかかった場合の対処法 82.0%

家族がかかった場合の対処法 76.2%

妊婦検診などでの院内感染のリスク 57.2%

 

また立ち合い出産を希望する妊婦さんのうち、7割の方が「立ち合い不可」もしくは「時間や場所の制限付き」となっているのが現状です。

一方で、予定通り可能な妊婦さんは22.6%いらっしゃいました。

 

立ち合い出産不可 31.1%

夫の入室に、時間や場所が制限されている 27.5%

予定通り可能 22.6%

立ち合い出産を希望していない 18.6%

 

 

また家族と離れてひとりで入院・出産を迎え、さrない産後も家族と会えずに赤ちゃんとだけ数日間過ごさなければならない妊産婦さんが非常に増えています。

本当は家族で赤ちゃんを迎えたいと答えた妊婦さんは「とてもそう思う」「そう思う」を合わせて96.6%でした。

 

 

現時点で「働く妊婦さん」は43.6%

通勤・職場感染が不安という方も多く

 

感染リスクの高い職場環境が心配 58.0%

通勤中の感染が心配 54.2%

早めに休職したいが言い出せない 32.0%

 

 

まず厚生労働省の

「妊婦の方々などに向けた新型コロナウイルス感染症対策」をとりまとめました。

というまとめサイトがありますので、こちらから

 

アップ

ですが、間違った情報はないものの、あまりに大枠な回答ばかりですので、妊婦さん個々の心配には、応えられていないのでは? という印象です。

こちらの情報を得つつ、

 

 

私が調べたところ、日本産婦人科感染症学会の発表が、もっとも的を得ていると思いましたので、こちらを参考にしつつ、まとめさせて頂きます。

サイトもぜひ、ご一読され、安心して頂きたいと思います。

 

 

妊娠中に感染した場合、出産がどうなるか? 91.2%

 

Answer

こちらですが、妊娠中にコロナウイルスに感染した場合には、

妊娠後期の感染で、出産に至るときは他の患者さんに感染させないよう受け入れ 可能な施設での対応になります。

検査が陰性化するまで部屋から外に出ることを避 け、赤ちゃんへの感染防止のために、面会や授乳はできません。

産科医をはじめと する医療スタッフは院内感染予防のため全身を覆うガウンとアイガード、マスクを 着用して診察・看護いたします。原則、面会や立会分娩はできません。肺炎などに 加え、赤ちゃんの状態によって帝王切開になる可能性がありますが、その判断は主 治医にお任せください。

 

 

自分や赤ちゃんが重症化する割合 83.8%

 

Answer

現時点では新型コロナウイルス感染によって、胎児の異常、流産、早産、死産のリスクが、 高くなるという報告はありません。しかし子宮内における胎児のウイルス感染が疑われる 例が報告されています。

 

 

自分がかかった場合の対処法 82.0%

 

Answer

妊娠初期・中期に流早産をきたす可能性は高くないと考えられています。また、胎 児奇形の報告は現在のところありません。従って感染が心配な場合、まずは自宅安静 で様子を見てください。

37.5 度以上の発熱が 2 日以上続く場合は帰国者・接触者相 談センターにご相談ください。

新型コロナウイルスに感染している可能性がある場合に は、妊婦健診受診を控えてください。まずは、帰国者・接触者相談センターにご相談いた だいた上で、かかりつけ産科医療機関に電話でご相談ください。妊婦健診の受診を延期す る場合には、可能であれば自宅で血圧測定をして、記録しておいてください。不正出血、 お腹の痛み、破水感、血圧上昇などの症状がある場合には、かかりつけ産科医療機関に電 話でご相談ください。 

 

 

 

 

家族がかかった場合の対処法 76.2%

 

Answer

別室で過ごすなど接触を避けてください。 また、タオルや食器の共用は避けてください。

新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した場合、ご家族に感染者・感染の疑いある方 がいる場合は、受診前に、かかりつけ産科医療機関に電話でご相談ください。

 

 

妊婦検診などでの院内感染のリスク 57.2%

 

Answer

体調に変化がない場合には、通常通り妊婦健診を受診してください。 

 新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した場合、ご家族に感染者・感染の疑いある方 がおられる場合は、受診前に、かかりつけ産科医療機関に電話でご相談ください。 l

新型コロナウイルスに感染している可能性がある場合には、妊婦健診受診を控えてく ださい。まずは、帰国者・接触者相談センターにご相談いただいた上で、かかりつけ 産科医療機関に電話でご相談ください。 

妊婦健診の受診を延期する場合には、可能であれば自宅で血圧測定をして、記録して おいてください。不正出血、お腹の痛み、破水感、血圧上昇などの症状がある場合に は、かかりつけ産科医療機関に電話でご相談ください。

 

 

 

妊婦さんが今、気を付けられること。できること

 

Answer

外出後や食事前などこまめに流水と石鹸で手洗いをしてください。20 秒以上,手首まで 洗ってください。新型コロナウイルスにはアルコールなどの消毒薬が有効です。 

 

 

発熱や咳などの症状がある人との不必要な接触は避けましょう。家庭内に感染あるいは疑 いのかたがおられる場合は別室に過ごすなど、極力接触を避けてください。タオルや食器 の共用はやめましょう。 

 

薬局や薬店(ドラッグストア)などで購入できるマスク(サージカルマスク)は健常者が着 用することに感染予防の有効性は確認されていませんが、症状の有無に関わらず,感染者 が飛沫を拡散することを予防できると考えられます。また、マスクをすることで、手指を 不用意に口や鼻にもっていかないという効果があります。

 

しかし、空気中のウイルス粒子 は花粉や細菌に比べてはるかに小さく、またマスクの周辺から入り込むことがありますの で過信は禁物です。マスクをかけていても鼻を出したり、口のまわりを開けたりすると何 の意味もありません。マスクを外す時には、マスクの紐をもって着脱し、手を汚染しない ようにしてください。 うがいや鼻うがい、口腔洗浄には予防効果は認められていません。

 

 自然宿主動物はまだ不明ですので野生動物との接触は避け、肉や卵は良く加熱してくだ さい。(わが国では食べ物からの感染は報告されていません) 。

 

家庭用の空気清浄機や免疫力増強をうたうサプリメントや特定の食品,民間療法,デト ックス,子宮温熱,ホメオパシーやアロマセラピー,血液クレンジング,プラセンタ,ビタ ミン剤大量点滴などには新型コロナウイルス感染症の治療および予防に何の効果もありま せん。 現時点では予防接種はありません。BCG 接種が感染や重症化に有効ではないかという報 告もありますが、十分な確証はなく、生ワクチンですので妊娠中に接種することは勧めら れません。 

 

喫煙は重症化因子の一つとする報告がありますので、本人はもちろん受動喫煙の原因と なる家族や同僚の禁煙を励行するとともに妊婦さんは喫煙場所を避けてください

 

 

妊婦さんは早めに産前産後休暇を取得しましょう

 

感染リスクの高い職場環境が心配 58.0%

通勤中の感染が心配 54.2%

早めに休職したいが言い出せない 32.0%

 

アップ

まだまだ妊婦さんに対する意識が低い会社が多い昨今。中小企業や仕事内容によってはなかなか、休職や産休の早めの取得、自宅待機を言い出せない方もいらっしゃいます。

ですが、企業はコロナウイルスの予防のために取得した有給休暇には助成金がでますし、

今、お腹の中の赤ちゃんを守れるのは、あなただけです。

 

勇気をもって(そんな勇気など、本当はいらないはずですが)、会社にはリモートワークや早めの休職取得を伝えましょう。

また働き方に相談されたい場合には、お住まいのハローワークに相談をお願いします。

 

 

 

それでは!

妊娠中の皆様のご不安、疑問に少しでもお答えできていれば幸いです。

 

妊婦さんにおかれましては、まずは感染しないことが最重要ですので、ご本人も、周りも、社会も、総出で応援して参りましょう。

ご協力を宜しくお願い致します。