期待して見たがとんだB級映画だった・・・
「宇宙人」ものでなおかつアクションなどが出てこない「対話中心」ということで自分の中ではストライクの映画だなと思ったけれど、ここまで酷いとは。
やたら中国人がかっこよく描かれるなと思いましたが、原作が中国人でしたorz
中国人が対話を通して平和に目覚めるという内容なのですが、中国人以外の人は絶対作らない物語です。
チベットやウィグルでの大虐殺、南沙諸島や尖閣諸島への侵略など中国人に対話は通用しません。中国に唯一有効なのは「中国を上回る軍事力」です。アメリカがそれを証明しています。
それと「メッセージ」という映画なのに肝心のメッセージがことごとく省かれる!
言わなくてもわかるでしょ、っていう姿勢は監督の自己満足であって、作品として世に出すものであれば「言葉は実際に言わなくては、相手には伝わらない」のです。
映画中最も重要な言葉が省かれていたので「???」の状態になりました。シャン将軍の妻からの最後のメッセージなんですが、これが物語を左右する言葉として登場します。
この言葉を機に中国が戦争をやめて宇宙人が去っていくという大事な場面。
作中ではなぜか突然消音にされて観賞している人たちはメッセージを受け取ることができないので、後日ネットで調べたら
「戦争に勝者はいない、残るは未亡人のみ」
という言葉だったようです。
まあ、言われてみれば納得はできるのですが・・
大事なフレーズを意味ありげに消音にされて、この作品を見ただけの人は「何と言っていたのかわからない」状態に陥って終わってしまう映画って最悪だと思います。映画を見終わった人全員がその後、ネット検索してメッセージの内容を確認しろとでも言うのか。
原作は「あなたの物語」という題名で、本来のメッセージとしては、「大切な人との別離がわかっていたとしても、今を大切に生きてください。」ということでしたが、映画では違う方向性にいってしまっていている。
ただ小難しい言葉が節々に出てきていろいろと推理させたりするので、インテリぶりたい学生あたりには受けがいいと思います。賢そうに見せて、中身はスカスカで大人が見たら唖然としますが・・
ただ時間の感覚、宇宙人が4次元を超越していて、その超越方法を地球人に教えるというところは良かったです。ただ、あのテトラポッド文字も中国人が墨汁を参考に作ったとのことでそこもなんだかなぁという感じですが…
あと主人公が「時をかける少女ならぬおばさん」なので小さい子供を持つおばさんにとっては感情面で共感できる点があると思います。メインターゲットはインテリぶりたい学生層&子供がいるおばさん層ということで最低限の興行収入と評価は得られるでしょうが、それ以外の大人が見たら途中で寝たくなる作品でした。
映画というのは個人の好みになってしまうし、自分が子を持つおばさんだったら最高評価をしていたのかもしれませんが、そうでない自分が見たらとにかく「つまらない映画」でした。