銀シャリの優勝で幕を閉じた2016年。

 

最後の3組の決勝戦に上がる条件が

「関西の吉本所属であること」というものがあるのなら

最初から大会名を「関西吉本漫才大会」とでも改名すべき

だろう。

今回は審査員もほぼ関西吉本勢で固めて

開始前から出来レース感はそうとう言われていた。

 

ただ、関西の吉本内であれば多少の下克上は許されていた

らしく、大会最高責任者の松ちゃんが最初から最後まで

優勝させたがっていた和牛を上回って他の芸人が優勝できた

ことは良かったと思う。

和牛は敗者復活で出てきた時からなぜか

「優勝は和牛」という謎のステマを何回も大会側は

ぶち込んできて、笑い飯が優勝した回の時のように

「笑い飯以外は絶対優勝させない空気」を作り出そうと

していた。

途中から会場の客の雰囲気などを考慮して

多少の予定変更ができたんだと思う。

銀シャリはあまり好きなコンビではなかったけれど

今日の出来は会心の出来で、これは優勝させなきゃおかしい

と思ったからそこはちゃんと当日のパフォーマンスを評価する

大会姿勢がまだなんとか残ってるのかなと思った。

 

「よしもとの引き立て役」として板のついてきたハライチ澤部。

安定の負け方を身に着けてきた。

これは吉本芸人にいかに気持ちよく負けるかという

難しい役どころをしっかり演じきって、

むしろその芸にお見事と感心してしまった。

僕は好きだったRPGネタだが50~60代の大御所審査員には

理解してもらえなかった部分もある。

 

さらば青春の光も所属事務所なしという弱みを握られての

「引き立て役枠」での出場だったけど

正直、「能」ネタは

よしもと芸人より個人的には面白かったです。

 

あとはスーパーマラドーナが今回かなり強烈で

優勝はしなかったけど、なんか多分茶の間にインパクトは

残したんじゃないか。あの細いほうってあれだけ強烈なキャラ

だったのか。侍に刀で切られる姿が面白すぎた。