2日間見させてもらっての率直な感想は、
「HEY-SMITH、猪狩君筆頭に、とにかく、やることなすことすべてがカッコいい!!」
です。
PUNKSです、ほんまに。
憧れます、尊敬します!!
ここまで自分たちのやりたいことを貫けるその姿勢、行動、実行力に。
自分たちがPUNKだと思うバンド、盟友から尊敬する先輩、下の世代からも、ジャンルなどなく、猪狩君が言っていたところの
「ジャンルはないけど、カッコいいか悪いかはある」
という基準、それこそハジけてマザれるスピリッツかどうか、それは、音楽、ファッション、スポーツ、カルチャー、すべてをハジけてマジらせたいと言っていた表れであり、そこには、やはり、Hi-STANDARD、AIR JAMから続く、脈々と受け継がれてきた精神、影響なども勝手に感じ取ったりしました。
それはステージのレイアウトにも表れていて、同じ大きさのステージが左右に並んでいるスタイルもAIR JAMからの影響もあると思います。
(開演前、出演者は誰もいないステージを撮らせてもらいました。)
そして、さらにHAZIKETEMAZAREでは、少し離れた所にもう1つステージが設置され、これがまた今までの泉大津フェニックスでは見たことのないようなタイプで、ドーン!
後ろ吹き抜けになっているという凄い形状!
さらに、ここを最初とトリ前の2組でしか使わない!というなんとも贅沢な使い方。
それも全てのLIVEが被りなして見ることができるというこだわり、Kids、オーディエンスのことを1番に考えられた配慮もあったりするわけです。
で、やはり改めて思ったのが、まぁ基本この左右横並びのステージで進んでいくLIVE、被りなしというのはほんまにいいです!!理想形やと思います。
移動も少なくてすむし、しなくても遠目なら見れるし、そして、これは猪狩君とバックヤードで話した時に聞けたことなんですが、ステージに立つ側からしても、見てるお客さんの数、様子などが、例えば右のステージで本番が行われている時に左側でセッティングしながらその様子が目に入り、そして自分たちが本番の時にはどんな感じか、というのが顕著に、目に見えて分かり、それはそれで刺激が生まれる、と話してくれて、なるほどなぁ、そういった相乗効果も生み出すんだなぁと思いました。
「屋根のないLIVE HOUSE」にしたいという思いがこういう対バン要素的なところにも表れ、そして、泉大津フェニックスだからこその利点で、音のデカさも相当パンチありました!
あと、音といえば、セッティング中、LIVEとLIVEの間に流れる音楽にEGG BRAINの曲も流れたりするあたりにも、思いを感じたりしました。
そして、会場真ん中には、こちらもAIR JAMよろしく、スケートランプがそびえ立ち、スケーター達が音楽とともに技を繰り出し、楽しんでいる。
では、初日、2日目、それぞれの感想なども綴ろうかと思います。
9.10[Sat]
この日はやはりcoldrainとSiMですかね。
所謂、TRIPLE AXEという自分たち、3バンドで開催しているLIVEの仲間、HEY-SMITHと同世代の盟友的バンドの2組なわけですが、両バンドともに、一筋縄ではいかないというか、ともに、「俺たちが1番だ!」「ぶっ潰しに来た!」ということを宣言し、対決モードでLIVEするあの感じ、愛情表現の裏返し的なところもあるのかなぁなんてことも思ったり、だけど全面対決、ひりつくLIVE、というのが、ただの仲良しバンドでやってんじゃありませんこちとら、っていう感じがして、確かに仲は良い、けどそれだけじゃないっていうか、いや、そもそも、元をたどればシンパシーを互いに感じ、そして良い刺激を与え合える関係、切磋琢磨しそれぞれのスタイルでのぼりつめて来た、だけど俺たち誰にも負ける気がしねぇ、的なものを、勝手に外野からではありますが、感じたりします。
そんなバチバチ感もあるフェスってのも、このHAZIKETEMAZAREのひとつの特色でもあるんではないでしょうか。
そうです、よりROCK、やはりPUNKなんですよ、そんなところも。
今年のFUJI ROCK FESTIVALのステージでKen Yokoyama兄貴が言っていた、
「フェスはピクニックじゃないんだ」
と、そういうことなんですよ。
「フェスはピクニックじゃないんだ」
と、そういうことなんですよ。
そのあたりのスピリッツを受け継いでるPUNKSだと思います、猪狩君は。
そして、そんなバンドの集まりではないかなと思います、HAZIKETEMAZAREは。
そんなことを強く思った1日目。
04 Limited Sazabysもそんなスピリッツを受け継ぐ、より熱のこもったLIVEだったなぁ。
そして、この日はハッピーな気持ちや、スマイルにもたくさんさせてもらいました〜。
SUNSET BUSは底抜けに楽しくて、打首獄門同好会は徹底して食べ物ソングで、
かりゆし58はあったかくて、より青空が似合っていました。
そして、PANにも笑わせてもらいました〜。
HEY-SMITH満君も登場して、まさかの歌うんかえっ!(Sax吹かずに)や、色んなユニークなコール&レスポンスをする中、MukkyとIori君、元メンバーの名前も出てきたりして、そう、正直なところ、なんか触れては…みたいな感じも若干、というか、うん出しにくいは出しにくいかな、というのが少なからずは皆あったりする…んかな?現に僕も、どうしてやる、元気にしてやんのかなぁと気にはなっていても、メンバーのみんななどにはちょっと聞きづらいかなぁとか、少し勝手にこっちサイドだけで気が引けてしまっていて、当人たちは聞かれたとしてもそんなことまったくないのかもしれませんが。
ま、何が言いたいかというと、敢えてその2人の名前をLIVEで出してきた、それはPANのメンバーからの愛情表現だったんではないかなぁ、とそんな風にも思いました!
それぞれが色んなことを乗り越えてきて、今がある。
ということですかね。
本物のPUNK BANDやから任せとけ!という言葉通り、繰り出される極上のPUNK ROCK、SKA Sound、ほんまカッコいいです!
アンコールのCome back my dogでは、お約束的な感もある、SiM、coldrainのメンバーも出てきてのコラボもあり、猪狩君の
「バンド最高!友達最高!!」
という言葉が物語っていた、そんな1日目ではなかったかと思います。
9.11[Sun]
2日目はどちらかというとHEY-SMITHからすると先輩、レジェンドな方達が多いラインナップでしたね。
先輩たちからも愛され、可愛がられ、そしてリスペクトもされているのが、各バンドのMCなどからも感じました。
GOOD4NOTHINGのU-tanさんが言っていた、HEY-SMITHはいつも攻めの姿勢で、という言葉に、その後輩へのリスペクトの気持ちなどが集約されている、そんな気がします。
そして、やはり自ら動く、というPUNKSのD・I・Y精神がこのフェスのラインナップにも投影されていて、9mm Parabellum Bulletの卓郎さん、ちひろさんと少しバックヤードで話せた時、猪狩君から直接電話をもらって、熱烈に誘ってもらったと言ってはりました。
そういう思いが、LIVEパフォーマンスの熱量にも影響してくるのではないかとも思ったりします。
10-FEETのLIVEには、さすがに格の違いを感じ、そして、引き(惹き)つけられる強い吸引力を感じました。
そう、惹きつけられるもの、それは音楽に限ったことだけではなくて、バンドとして、人として、男として持っているか、なんていうところも、だったりしますよね。
そこには、先輩とか後輩とか、男とか女とか何も関係なく、ただ人として惹きつけられるかどうか、そんな魅力的な人物が生み出す音楽に惹かれることになるんでしょうね。
少し話がずれましたが、10-FEETのLIVE、ラストにはHEY-SMITHのCome back my dogを演奏し、猪狩君とYUJI君が登場し歌うというコラボも見れ、ここにも後輩バンドへの愛的なものを感じました!
若手が登場するステージ、HAZIMAZA BOXにも、やはり惹きつける何かを持っているバンドとの出会いがありました。
2日目のトップを飾ったENTHが、新曲を披露する際に言っていた、誰も知らなくても1発でぶちのめす自信があるからやる、といった内容のことを言っていたのが、漲っていていいなぁと惹かれ、そして、トリ前をこのHAZIMAZA BOXで務めたDizzy Sunfistも、いつにも増してその思い、このステージに立てるまでになった喜び含め色んな感情を爆発させ、音楽に全てを注ぎ込み、歌い、演奏する姿に、やはり惹きつけられる強い何かを感じました。
2日間、いや、あの初めて同じ地泉大津フェニックスで開催した野外でのHAZIKETEMAZAREからの、この2年間を締め括る、集大成的なLIVEではなかったかと思う、この日のHEY-SMITHのLIVEは、昨日にも増して、何か神懸かり的にも思えるほどのカッコよさで、
「PUNKから教えてもらったこと、他人を否定せず自分がもっとカッコよくなってやる」
といった内容のことをMCで猪狩君が言っていたんですが、まさにそれを実行、体現してみせた、6人になってのHEY-SMITHというバンドの本当の快進撃はここから始まり、2年前を乗り越えて行った、そう感じたHAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2016でした。
猪狩君、有言実行、来年も楽しみにしています!