@KOBE 三宮
ROCK・音楽っていうのは発明、発見?なんですよね。
僕ごときが偉そうに言えることじゃないですけど、でも本当そう思います。
発明できたアーティストは後世に楽曲と名を残し、発明できなかった者達は残念ながら消えていく。消えはしなくとも大衆にまでは知れ渡ることはなく、活動していく。(もちろん発明できるアーティストというのは天才であり、そうでない者は秀才や残念ながら凡人ということになるんだと思います。)
それが良いとか悪いとか、望む望まないとかいう話は別として、なんだかそんなことを今回の「UNIONWAY FEST」で考えてしまいながら数組のアーティストのライブを見ました。
ROCKが誕生したとされる時から50年以上経ている現在、もはや新たな発見、発明をすることはかなり至難なことであり、もうアイデアは全て出尽くしてしまったのではなかろうか?とさえ個人的に思ったりもする中、新たなアプローチでオリジナリティを追求しようと模索するアーティスト、特にこれから世に打って出たいという新人のアーティストという立場なら、なおさら色々と考えることと思われます。それはもちろん音楽的にも、また時に、視覚的なことやコンセプトにおいても。
そう考えれば今回この「UNIONWAY FEST」で初めて見た「MAN WITH A MISSION」の狼、ガウガウというのも1つの発明だなぁと思いました。
知られなければ意味がない、では知ってもらう為には何をすべきか、と考えた時に、彼らはまずインパクトある出で立ち、コンセプト・世界観を考えついたのではないでしょうか。(あくまで個人的な推測ですが)
それは決して今に始まったことではなく、古くはビートルズがリーゼントからマッシュルームカットにしたのも戦略ですし、デビッド・ボウイのジギー・スターダスト然り、スリップノットなんかもまさにそうでしょう。
そんなことを考えながら神戸の8つのライブハウスをサーキットして何組かのアーティストを見るうち、ROCKに求める「虚像とリアル」なんていうことについても考えてしまいました。なぜかこの日はそんなモードに入っていました。
ROCKとは、「虚像」なのか、それとも「リアル」なのか。
と、いうよりか、そのどちらでもあるけど、選択する我々が、そのどちらを求めるかということですよね。
自分達の世界とはかけ離れた華やかな世界に身を置く、言わば「虚像のロックスター」に憧れるのか、それとも等身大の自分達をまるで投影したかのような、ワーキングクラスの「リアルなロックヒーロー」を求めるのか。
個人の趣味の問題と、何が自分にとってリアルでリアルじゃないかということもあると思います。
リアルを演じている虚像な人もいるだろうし、華やかかつリアルなロックスターなんてのを求めてる人もいるでしょうしね。
何が言いたいのか、自分でもよく分からなくなってきたとこも少しありますが、音楽をやり続ける、音楽で飯を喰う、音楽のみならず好きなことで飯を喰うというのは並大抵のことではないということを、なぜか今回の「UNIONWAY FEST」に行って思ったんですよ。
出演を予定していた LOCAL SOUND STYLEが急遽活動を休止し、出演キャンセルになったことも一因にあるかもしれません。
正直言うと「なんか惜しいねんなぁ」「あと何かもう少し、+αの何かが」とか「ちょっと物足りないかなぁ」「これじゃただの焼き直しな感じなんかなぁ?」なんてことを考えることが最近ちょっとあったので、余計にそんなことを思ったんだと思います。
だけど冒頭でも述べたように、どんどん発明できることは少なくなってきていると考えられ、よりオリジナリティーを発揮することが困難な時代になってきているのが21世紀の音楽シーンというものなのかなぁなどと考えつつ、そんな僕の浅はかな考えを打破する新たなジャンルのロックが生みだされ、社会情勢、国の事情などと相まって、革命、というと大袈裟かもしれませんが、ムーブメントが巻き起こったりすることへの期待を決してあきらめたというわけでは、もちろんありません。
現にこの「UNIONWAY FEST」が、
DJ,BAND,アート,ファッションなど様々なジャンルのアーティスト達が意気投合し、それぞれのベースとなる現代のアンダーグラウンドカルチャーをリンクさせようという意味で、「UNIONWAY」を結成しました。
ハードコア・スケートパンク・スカ・レゲー・サーフパンク・ポップス・アイリッシュなど様々なパンクをベースにあらゆるものを巻き込み、壮大なサブカルチャーを作り上げる事を目標としています。
という理念を掲げ活動されているように、新たな潮流は作りだされていってるわけなんです。
そして、ロック・音楽の歴史は様々な形で次の時代を創る者たちへと、脈々と受け継がれていき、発明、開拓をしていくというロックスピリッツとともに新たなシーンを築いていくのだと信じています!
UNIONWAYのKREWであり、今回のトリを務めた「SMASH RAID」は、17年共にしてきたというメンバーが脱退するということだったんですが、そこには感傷に浸る姿など一切なく、ただ、友に感謝し快く送り出す、そして新たなスタートを切る決意を表す、いうライブに、去る者もまた残る者も共に止まることなく、これからも音楽、ロックし続けていくんだよなぁということを強く感じ、心打たれました!
そして、僕は僕で、この先の人生今までと変わらず、できれば何の先入観もなしに、とことん音楽・ロックを聞き続ける方でいたいなぁ、いや自分は聴き続け見続けることでロックと共に生きていこうと思いました。・・・・な~んて、なんだかちょっと大層なことを言っちゃいましたが、今、気付いたんですけど、最近また1つ悪戯に年を重ねてしまったもので、なんかそれもあって少し感傷的というか、年を取っていく自分への決意みたいなもんが必要、言い聞かせたかった?だけなのかもしれません。いやぁ~年は取りたくないもんですねぇ~!え~え~!
久々のかなり長文ブログとなってしまいましたが、お付き合い頂いたみなさんがもしいらっしゃいましたら、お読み頂いて大変ありがとうございました~!!
今度会った時にでもお礼・・・は何も致しませんけど、ハイ、あっ?!もし旧タイプの「MUSIC★JUNGLE TV」のロゴステッカーで良ければ差し上げます!スタッフの方がかなり気合い入れて大量に作ってくれたんですけど、ロゴ変わっちゃったりしたもんで、僕の家にいっぱい引き取ってきてあるもんで!
・・・いらない?ですか。まっ、ま~もしも欲しければの話っすよ!なんなら1人10枚ぐらいまであげますよ~!
では最後の最後に、僕SoCoが崇拝する「Ken Yokoyama」兄貴が思う「ロックとは」な一言で締めたいと思います!
オレは常々「難しそうな局面を軽々と越えてみせてしまう」のがロックのカッコよさの一つだと思ってる。
マジで「AIR JAM 2011」の抽選先行当たってくれ~~~!!!!!