台湾、高市首相との会談は「正常な交流」 中国抗議は「APEC原則に違反」と反論

 

 

産経新聞
 

 

 

 

 

 

 

3日、台北市で記者会見するアジア太平洋経済協力会議(APEC)の台湾代表、林信義・元行政院副院長(西見由章撮影)

 

 

 

【台北=西見由章】

 

 

韓国で開かれたアジア太平洋経済協力会議APEC)の台湾代表として出席した林信義・元行政院副院長(副首相に相当)は3日、高市早苗首相が林氏と会談したことに抗議したとする中国外務省の談話に対し「(APECメンバーの)指導者や代表同士の交流は正常なことだ」と反論した。

 

 

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台北で記者会見した林氏は、高市氏が会談で「台湾海峡の平和と安全に重大な関心を寄せていた」と指摘。日台間のAI(人工知能)や医療、防災などの分野での協力促進に向けて話し合ったことを明らかにした。 台湾の外交部(外務省)も2日の声明で、林氏は日米など10以上のAPECメンバーの代表らと交流したと強調。中国側の主張は「あらゆるメンバーの平等な参加という中核的な原則に著しく違反する」と批判した。 中国外務省は1日に発表した報道官談話で「日本の指導者が頑として台湾当局の人員と面会し、SNSで大々的に騒ぎ立てたのは『一つの中国』原則に著しく背く」と非難した。 また談話は「日本は長期にわたり台湾を植民し、台湾問題において逃れられない重大な歴史上の罪責があり、より言行を慎むべきだ」と主張した。 昨年ペルーで開かれたAPECでも、当時の石破茂首相が台湾代表の林氏と会談した

 

台湾、高市首相との会談は「正常な交流」 中国抗議は「APEC原則に違反」と反論(産経新聞)