NYダウ、終値でも史上初の4万6000ドル台…米FRBの利下げ期待から上昇

【ニューヨーク=小林泰裕】
11日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は前日比617・08ドル高の4万6108・00ドルとなり、過去最高値を更新した。4万6000ドル台に到達するのは初。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待から大幅に上昇した。
従来の終値としての最高値は、9日に記録した4万5711・34ドルだった。
11日に発表された米国の8月の消費者物価指数(CPI)の伸びは前年同月比2・9%と市場予想通りだった。米国では雇用の減速が鮮明になっており、景気下支えのため、FRBが16~17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの観測が強まった。小売り大手ウォルマートや建設機械大手キャタピラーなどの銘柄が値上がりした。
IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は157・01ポイント高の2万2043・07となり、4日連続で過去最高値を更新した