93秒で学生ローンの闇をパロディに→現代の“あるある”を風刺した動画に共感「250万円を借りたら900万円に…」(アメリカ)

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アメリカの学生ローン問題をリアルに描いた動画が話題になっている。世代間の認識のズレを見事に表現し、多くの人から共感が集まった。 

 

 

【動画】実際のパロディがこちら

 

 

 

 

 

アメリカでは「成人の約6人に1人が学生ローンを抱えている」と、アメリカ連邦議会によって報告されている。 「ニューヨーク・タイムズ」は、その大半が1981年から1996年の間に生まれたミレニアル世代だと報じた。

世代間の認識のズレと背景

アメリカでは、学生ローンは世代によって意見が大きく分かれる。 学生ローンの返済免除は、「タダでお金を得るようなものだ」と、年配世代は批判する。一方で、若い世代は「高すぎる利息と仕組みが返済を不可能にしている」と反論している。 今年5月には、2020年から止まっていた学生ローンの取り立てが再開された。これにより、何百万人もの信用スコアの低下が懸念されている。

 

 

 

 

反響を呼んだ動画の内容

そんな中、あるTikTokユーザーが学生ローン危機をわずか93秒の動画に収め、話題を呼んでいる。 動画の前半では、年配世代が思い描く若者像を以下のように演じた。 「学生ローンは返すって言ったけど……やっぱり返したくなくなったの。いつまでも子どものままでいたいの」 これは「ローンを返す気がない若者」というステレオタイプを風刺したもの。あえて誇張されたお嬢様キャラを演じている。

 

 

 

動画の後半では、「現実はこう……」とテロップを出しながら実態をあらわにしていきます。 「もしもし、学生ローンの明細を見ているんですが。10年間、最低額を遅れずに払ってきたのに、借りた額より多くなっているんです。これってどういうことですか?」 「……利息が元金より早く膨らむ? 」 「え、ちなみに利率は?13%?そんな……」

 

 

 

別のシチュエーションでは、以下のようなやり取りも。 「あの、卒業したばかりなんですが、ローンの額が在学中より増えているんです。学校にいる間も利息がついてませんか? 」 「5万5000ドル(800万円)借りたはずが、在学中に2万ドル(300万円)の利息がついて、今は7万5000ドル(1100万円)に?」 「その額に10%の利息をかけるってことですか?すごいですね……

 

 

世間の反応

この動画を見たユーザーから共感の声が殺到した。 ユーザー①「私も学生ローンを1万7000ドル(250万円)借りたら、6万ドル(900万円)請求されている」 ユーザー②「夫は13年間、毎月350ドル(5万円)払ってきたのに、元金に回っていたのは月0.16ドル(24円)だった」

コメントの中には、「借りた側の責任だ」という意見があるものの、反論も多くみられた。 ユーザー③「若者の大半は、10代のうちにローンを借りさせられ、大学に行けば稼げると信じ込まされた」 ユーザー④「ローンの実態を説明しないまま、18歳に『成功したければ大学へ』と謳うのは悪質」

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:香川 晴彦

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