オーディオでコメントをするのに、
その組み合わせを、最高の条件で、、聴いたことがない(私)人間が、
評論してはいけないのは、99%存じ上げておりますが、
まあ、これは公共の大きなメディアではありませんので、
好き勝手に言わせていただきますが、
”オーディオノート”という世界に誇る、
真空管アンプの会社が、
B&W (現在は、K国がオーナー)
との組み合わせ????
合わないと思います。
もっと、もっと、
ミュージカルで、
3Dで、
ホログラフィックで、
リキッド(液体のような、ドライでなく、すごくウェットで、ヴェルヴェット以上の感じ)
などなどの、
スピーカーを、選択するべきです。
もったいないです。
こんな素晴らしいアンプ類なのに!
残念!!!
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世界に誇る真空管アンプブランド
オーディオ・ノートの真空管アンプはB&Wをどう鳴らす?“いい音”の先にある深い表現力
2025/07/17 岩出和美
オーディオ・ノートの真空管アンプはB&Wをどう鳴らす?“いい音”の先にある深い表現力 - PHILE WEB
オーディオ・ノートの中核ライン“Gシリーズ”、プリアンプの「G-700」とフォノイコライザーアンプの「GE-7」は、発売以来高い評価と人気を博している。今回は、編集部試聴室に両モデルを持ち込み、Bowers & Wilkinsなどリファレンス製品との組み合わせをテスト。岩出和美氏がレポートする。

アナログ再生のための究極のシステム
かつて不動前にあったオーディオ・ノートに初めて訪ねたのは、随分昔のことでなる。多分同社の銀線ケーブルが話題になった頃だろう。創業者の近藤公康氏から銀線の素晴らしさと、それを使ったMC昇圧トランスのことなどを伺った記憶がある。その後、同社のアンプは世界で評価され、日本の“シルバースミス”としての存在を確立した。嬉しいことに今回改めて試聴できることになった。

試聴室のリファレンス・システムとオーディオ・ノートの中堅モデルを組み合わせて、アナログレコードを楽しむというわけだ。一体どんな音がするのだろうか。
試聴機は3機種。まずはフォノイコライザーアンプ「GE-7」。一昨年の製品だ。下位モデルGE-1と上位モデルGE-10の間に位置し、電源別筐体ながら、ラック一段分に収まる(ラックによる)使いやすいモデルとなっている。内容的には上級を受け継ぎながら、CR型をNF型にするなどシンプル化を図り、中級としての存在感を確立している。

イコライザー部にはE803Sが2本、6072が4本投入されており、シンプルで鮮度の高い音を実現するNF型を構成している。アンプ部はモジュール化されており、プリント基板並みの経路の短縮化と手配線のメリットを両立させている。パーツ類や配線は、銀箔コンデンサーやオリジナル配線材SSW(シルクシルバーワイヤー)など十二分に吟味したものが使われている。電源部は微細な信号に影響を与えないように、入念な制振対策を施した別筐体とした。
本機はMM(高出力型)カートリッジ専用機である。現在のハイエンドはMC型全盛なので解せない部分であるが、どうやら2つの大きな理由があるとみた。
そのひとつが音質上の問題。昇圧部を同一筐体内に入れるデメリットだろう。各社さまざまな対策を施しているが、同社は外に出した方がメリットが大きいと判断したようだ。かつてのアナログ時代では昇圧トランスの置き場に苦労したものだ。
2つめは昇圧トランスへの憧憬だろう。前述のように創業当初から銀線巻きMCトランスを生産していたから、同社にとってのアイコニックな存在、それを際立たせたいというプライドからと推測できる。
ということで、昇圧トランスは同社の「SFz」を使用した。当然のことながら純銀巻線を使用し、バランス型多層構造としている。コア材は0.1mm厚の大型極薄のパーマロイコアの採用で低損失と低歪みを実現している。ケースは銅とパーマロイの二重シールド構造で、純銅製シャーシや、ゲル材、特殊制振ゴムにより 微少信号の純度を高めている。かつてトランスの巻線工程を見せて貰ったが、切れやすい極細の銀線を慎重に巻き上げており、その精度、まさに匠の技だった。

さらにラインプリ・アンプが「G-700」。フラグシップのG-1000をベースに開発された同社のミドルクラスモデル。高品位パーツ群にSSW配線材、新規設計の銀箔コンデンサー、大容量電源トランスなどが特徴となる。もちろん「GE-7」との組み合わせも最適であるし、デザインも共通する。

特に秀逸と感じたのがボリューム。高音質のMELF抵抗を使用した50接点のアッテネーターで、その性能はもちろんのこと、小気味よいクリック感で、正確な音量調整が行えた。さすが高級機である。
以上の3機種をリファレンスに当てはめて試聴したことになるが、音質上の大きな要素となるのがフォノイコライザーと昇圧トランスだろう。この辺をお含み置きいただきたい。
深い奥行きと極上の美しさ、やさしさを引き出す
かつて幾度かオーディオ・ノートの音に接したが、改めて正対すると、その音楽に対する愛情と、それを支える技術の伝統に気がつく。ブランドでも会社でもない、理想を追う人と技によるものだろう。音の出た瞬間、いい音と思うのだがその先の奥行きの深い表現力に気がつく。
それを如実に感じたのがクリュイタンス/パリ音楽院の「フォーレ:レクイエム」だった。荘厳な、天上の、と語られる盤だが、演奏現場がしっかりと見える表現であった。オルガンの音階はよく聴き取れるし、ロス・アンヘレスのソプラノは輪郭をはっきりとさせながら美しくもやさしい声が極上だ。このよく見えながら温かくやさしい再現が本システムの身上なのだろう。それが銀線によるスピード感によるものなのか、真空管によるものなのかよくわからない。
エイミー・ワインハウスの『ユー・ノウ・アイム・ノー・グッド』、浅川マキ『夜が明けたら』。どちらも不幸の影があるヴォーカルでは、ハスキーさが抑えられリアルな声が楽しめた。改めてこの2枚のLPの真価を見た思いだ。
最後にマーク・ノップラーの『ワン・ディープ・リバー』について触れておこう。45回転重量盤。マークの太い声と、例のビヨンビヨンのギターサウンド満載だが、温かくフォーキーな再現がゆったりと心を和ませてくれた。
試聴を終えての印象は、まずはスピード感あふれる表現力。ことさら銀という素材を感じさせず、銀の持つ特質を上手に反映させている。単にいい音というだけではなく、緊張感を強いずにリラックスして音楽にのめり込める、それがオーディオ・ノートの世界かもしれない。
(提供:オーディオ・ノート