ジェーンとエルメスの運命的な出会い

15億円で日本人が落札─「バーキン」

は機内での“偶然”と“雑談”から生まれた

 

 

 

 

 

ニューヨーク・タイムズ(米国)

 

Text by Alisha Haridasani Gupta and Marisa Meltzer

エルメスのバッグ「バーキン」のオリジナルが、7月10日、860万ユーロ(約15億円)でパリのオークションで落札された。いまは亡き女優・歌手のジェーン・バーキンのためにデザインされたことで知られる。

サザビーズによると、同バッグはヨーロッパのオークションで販売されたファッションアイテムのなかでもっとも高値を記録し、ナポレオン・ボナパルトの帽子をも超える価格になったという。

「本日、バーキンは正真正銘のファッション・アイコンになりました」。入札開始前、競売人のオーレリー・ヴァンドヴォルドは言った。実際、それは「史上もっとも有名なバッグ」だ。
 

オークションに参加したゲストたち(多くが自らのバーキンを携えている)は、そのオリジナルのバッグは100万〜200万ドル(約1億5000万〜3億円)で落札されるだろうと見積もっていた。しかし、競売は170万ドル(約2億5000万円)からスタート。会場が息を呑んだ。数秒のうちに入札が飛び交いはじめた。

価格が上がるにつれ、会場は歓声と拍手に包まれた。結果的に日本のコレクターの手に渡ったバーキンの最終価格は、手数料も含めて860万ユーロ(約15億円)になった

 

 

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