”あほや外務大臣”
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政治家たちよ、議論を進めよ…
米メディア「日本の不動産は、外国人があまりに簡単に買えてしまう
ブルームバーグ(米国)
Text by Gearoid Reidy
移民を受け入れずに保守的だと見られている日本だが、日本は外国人が不動産を買いやすい国の一つだと米メディアは指摘する。買いやすいが故に、日本人にもたらされる問題とは
規制がない「異常」さ
ここ数年、日本では外国人向けに「空き家」を売るビジネスが活況を呈している。
使われていない住宅の問題は、多くの国に共通するが、日本の現状はなかでも深刻だ。新型コロナの流行が収束し、経済活動が再開されて以降、自国の不動産が高すぎて家が買えない人たちの間で、日本の空き家への関心が高まっている。だが買い手は、注意が必要だ——断熱性に乏しく、社会的に孤立した田舎の民家での暮らしは、『となりのトトロ』的な生活というよりは、むしろ苦痛に満ちたものになりかねない。
一方でこのブームは、日本の不動産の購入が、外国人にとっていかに容易であるかを明らかにした。実際、規制はおろか抑制策すらないのは、異常だと言える。こうした現状はいまや政治的問題に発展しつつある。地方の空き家についてはあまり問題視されていないが、不動産価格が高騰している東京などの都市部では、その高騰の原因を、外国人の買い手のせいだとする声が一部であがっている。
東京の新築マンションの平均価格は2年連続で1億円を超えた。また不動産コンサルティング会社東京カンテイによると、都心にある70平米の中古マンションの価格は、コロナ前の2倍に跳ね上がっている