佐々木朗希 “右肩のインピンジメント症候群” 指揮官は「復帰への具体的なタイムラインはない」
TBS NEWS DIG
佐々木朗希 “右肩のインピンジメント症候群” 指揮官は「復帰への具体的なタイムラインはない」
佐々木朗希 “右肩のインピンジメント症候群” 指揮官は「復帰への具体的なタイムラインはない」© TBS NEWS DIG_Microsoft
■MLB ドジャースーアスレチックス(日本時間14日、ドジャースタジアム)
この日の試合前に佐々木朗希(23)が右肩の“インピンジメント症候群”で負傷者リスト入り(IL)となった。インピンジメント症候群とは「肩の関節にある骨と骨の間が狭くなってしまい、腕を動かすときに肩の腱や筋肉が擦れたり、挟まれたりすることで痛みや炎症を引き起こす症状」。ドジャース先発陣はB.スネル(32)、T.グラスノー(31)に続き佐々木と負傷者が3人目となった。
試合後、D.ロバーツ監督(52)が取材に応じて「彼には去年と同じ肩のインピンジメント(圧迫・衝突)があるということ。アリゾナでの登板後にこれを知り、彼は数週間前から違和感を感じていたようですが、我々の投手陣の現状を踏まえ、彼はパフォーマンスに影響が出るまで我慢して続投したいと考えていたようだ」と故障を抱えながらも登板していたことを語り、「昨日、検査を行った結果、肩にインピンジメントが見つかった」と口にした
今の目的は彼を休ませ、体力をつけて土台を作ること。特に肩を落ち着かせて、これ以上の影響を避けることが重要。最終的に朗希とも話し合い、彼をILに入れて健康と体力を取り戻すことにした。なので、(復帰への)具体的なタイムラインはありません」と復帰の見通しは立てないとコメントした。
それでも「シーズン途中のこの小さな休息の時間に、彼を健康で力強く完全な状態に戻せば、ワールドシリーズを乗り切る手助けになるかも知れない。今回の検査結果が、彼が以前に経験したものと似ていることは助かった。少し休養をとって、力を取り戻して、元の投球スタイルに戻れば、きっと良くなると信じている」とシーズン終盤での復帰に期待を込めた
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肩のインピンジメント症候群の主な症状は以下の通りです:
- 肩の外側や上腕部の痛み
- 腕を上げる動作時の痛みの悪化
- 肩の可動域の制限
- 肩を上げる際の力の低下
- 夜間の痛み
- 肩を頻繁に使用する特定の動作時の痛み
- 肩の違和感
- 肩の腫れ
- 肩の凝り
それぞれ解説します。
肩の外側や上腕部の痛み
インピンジメント症候群では、肩関節だけでなく、痛みが上腕部にも広がることがあります。
この痛みは、肩の腱や滑液包が圧迫されることによって引き起こされ、炎症が広がると、肩の周辺にまで影響を及ぼします。
初期には軽い違和感として感じられることが多いですが、進行すると強い痛みに変わり、腕を動かすことが困難になることもあります。
また、腕を使う動作、特に腕を上げたり横に広げる際に痛みが増すことがあります。
適切な治療を行わないと、痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
腕を上げる動作時の痛みの悪化
インピンジメント症候群の特徴的な症状の一つとして、腕を上げる際に痛みが悪化することが挙げられます。
特に肩の関節部分で腱板が肩峰と上腕骨の間で挟まれ、炎症が起こることで痛みが増強します。
この痛みは特定の角度で特に強く感じられることが多く、頭上に腕を上げる動作や、物を取ろうとする際に困難を伴うことがあります。
痛みのために肩の動きを制限し、日常生活での簡単な動作さえも負担となり、活動が制限されることが多いです。
早期の治療介入が重要で、放置するとさらに症状が進行する可能性があります。
肩の可動域の制限
インピンジメント症候群において、肩の可動域が制限されることがよく見られます。
肩の腱や滑液包に炎症が起こると、痛みのために肩の動きを抑制しようとする傾向があり、結果的に肩関節の柔軟性が低下します。
腕を上げる、回す、または後ろに伸ばすといった動作が困難になるため、日常生活の様々な場面で支障が出ることがあります。
この動きの制限は、痛みや炎症が続くことで筋力低下や関節の硬直を引き起こし、症状が慢性化するリスクが高まります。
治療には、ストレッチやリハビリが効果的で、肩の可動域を回復させることが重要です。
肩を上げる際の力の低下
インピンジメント症候群では、肩を上げる際の筋力が低下することがあります。
これは、肩の腱板が炎症を起こし、その周囲の筋肉や腱の機能が損なわれるためです。
特に重い物を持ち上げる動作や、腕を長時間支える動作が困難になり、日常的な動作に支障をきたします。
また、腕を動かそうとしても力が入らず、疲れやすくなることもあります。
この筋力低下は、肩の可動域の制限とともに悪循環を引き起こし、肩の機能回復に時間がかかることが多いです。
リハビリによる筋力トレーニングが回復に重要な役割を果たします。
夜間の痛み
インピンジメント症候群のもう一つの特徴的な症状として、夜間に痛みが強くなることがあります。
特に寝返りを打った際や、横向きに寝た時に痛みが増し、睡眠の妨げとなることがあります。
これは、炎症を起こした肩関節や腱板が寝ている姿勢で圧迫されることによるものです。
夜間の痛みは、日中よりも強く感じられることが多く、特に慢性的な肩の痛みが続く場合、生活の質に大きな影響を与える可能性があります。
夜間の痛みを軽減するためには、適切な枕や寝姿勢の工夫、痛みを抑えるための治療が有効です。
肩を頻繁に使用する特定の動作時の痛み
インピンジメント症候群では、腕を後ろに回したり、髪を結んだりといった肩を多用する特定の動作時に痛みが悪化します。
これは、肩の腱や筋肉が肩峰と上腕骨の間で圧迫されるためです。
特に肩を後方に動かす動作は、肩関節の構造上、腱板が挟まれやすくなるため、痛みが生じやすくなります。
このため、日常的な動作、例えば後ろのポケットに手を入れたり、背中を洗ったりする動作も困難になります。
この痛みを放置すると、肩の機能がさらに悪化する可能性があるため、早めの治療やリハビリが重要です。
肩の違和感
インピンジメント症候群では、肩に何かが引っかかっているような違和感を感じることがあります。
この症状は、腱板や滑液包が炎症を起こし、肩の関節内部で正常な動きが妨げられているために生じます。
特に腕を動かした際に、肩の中でゴリゴリとした音が鳴ることがあり、この感覚が動作時に不快感を伴います。
この違和感は、炎症が続くことで悪化し、動きの制限やさらなる痛みを引き起こすことがあります。
症状が進行する前に、肩のケアやリハビリを行うことが望まれます。
肩の腫れ
インピンジメント症候群が進行すると、慢性的な炎症によって肩関節周囲が腫れることがあります。
この腫れは、肩の腱や滑液包が圧迫され、炎症を起こすことで組織が肥厚し、関節周囲に腫れを伴います。
腫れが続くと、肩の動きが制限され、さらに痛みが増すことがあります。
また、腫れが原因で肩を動かす際に張り感や不快感が生じ、日常生活の中での活動が大きく制約されることもあります。
適切なリハビリや治療が、腫れを抑え、肩の機能を回復させるために必要です。
肩の凝り
インピンジメント症候群では、肩周囲の筋肉が緊張し、常に肩が凝っているような状態が続くことがあります。
この筋肉の緊張は、炎症による痛みから無意識に肩を動かさないようにする結果、肩周囲の筋肉が硬直し、血行不良を引き起こします。
肩の凝りは、肩こり特有の鈍痛や重い感覚とともに、肩の動きをさらに制限する要因となります。
また、肩の凝りが慢性化すると、姿勢の悪化や頭痛、首の痛みなど他の症状も引き起こされることがあります。
ストレッチやマッサージ、リハビリを通じて筋肉の緊張を解消することが重要です