パウエルFRB議長、トランプ関税「予想を大幅に上回る」「インフレ率の上昇や成長率鈍化が見込まれる」

読売新聞

 

 

 

パウエルFRB議長、トランプ関税「予想を大幅に上回る」「インフレ率の上昇や成長率鈍化が見込まれる」

 

 

 

 

ワシントン=田中宏幸】

 

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は16日、トランプ米大統領の関税政策を巡り、「一時的にインフレ(物価上昇)率を押し上げる可能性が非常に高い。長期化する恐れもある」と述べた。早期の利下げについては、改めて慎重な姿勢を示した

 

 

 

FRBのパウエル議長(16日)=AP© 読売新聞

 

 

 米イリノイ州で講演したパウエル氏は、

 

トランプ政権による関税引き上げの水準について、

 

「予想を大幅に上回るもので、

 

インフレ率の上昇や

 

成長率の鈍化などが見込まれる」

 

と指摘。

 

高関税政策の影響により、

 

「雇用最大化」

 

「物価の安定」という

 

FRBの二つの責務のバランスを取ることが、

 

「困難な状況に陥る可能性がある」と明かした。

 

 

 トランプ氏はFRBに早期の利下げを要求している。

 

講演でパウエル氏は

「政策の調整を検討する前に、状況が明らかになるまで待つのが得策だ」と述べ、

 

利下げを急がず、

 

関税政策が景気や物価に与える影響を慎重に見極める考えを示した

 

 

パウエルFRB議長、トランプ関税「予想を大幅に上回る」「インフレ率の上昇や成長率鈍化が見込まれる」