プロ入りとダイヤモンドバックス時代
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2011年のMLBドラフト1巡目(全体3位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名を受ける。全体1位はコールで、同一大学からドラフト上位3位以内に2人が指名を受けたのは33年ぶりだった[5]。7月15日には、その年の最優秀大学選手に贈られるゴールデンスパイク賞をUCLAの選手としては初めて受賞した[6]。7月25日にダイヤモンドバックスと契約金340万ドル+最大4年445万ドルのメジャー契約で合意[7]。7月30日に傘下のA+級バイセイリア・ローハイドでプロデビュー[8]。8月14日にはAA級モービル・ベイベアーズへ昇格した[9]。
2012年の開幕前にはベースボール・アメリカから球界全体で9位の有望株とされた。6月28日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビューを果たしたが、制球難に苦しみ、4試合でマイナーに戻された。この間に、捕手のミゲル・モンテロのリードを公然と批判したり[10]、コーチらの指導に聞く耳を持たなかったりする態度が問題視され、オフにはトレード候補として名前が上がるようになった[11]。
インディアンス時代
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2012年12月11日にシンシナティ・レッズも含めた合計9選手が動く三角トレードにおいて、クリーブランド・インディアンスへ移籍した[12]。
2013年も前年に引き続き、先発として4試合に投げたが、防御率5.29、自己ワーストのWHIP1.82を記録するなど、前年からの不振が続いた。この年の秋に初めてシアトルのドライブライン・ベースボールを訪ね、科学的なトレーニングを取り入れる。
2014年は先発ローテーションの一角に定着し、26試合に先発で投げた。規定投球回には届かなかったが防御率4.18、5勝8敗という数字を残したほか、8.0を超える奪三振率も記録し、飛躍のシーズンを過ごした。
2015年はフルシーズン先発ローテーションに入って投げ、規定投球回に達した。成績は、リーグ最多の79四球を与え、防御率も4.55まで上昇したが、自身初の2桁勝利(11勝)を挙げて奪三振率も8.7を記録するなど、まずまずの成績を残した。
2016年もローテーションの中心に据えられ、35試合中28試合で先発登板した。防御率4.26、12勝8敗、WHIP1.31、168奪三振という、前年とほぼ同水準の成績を残し、安定感を見せた。トロント・ブルージェイズとのアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)では第3戦に先発登板したが、趣味のドローンをいじっていた際に負傷した小指から再出血したため、1回途中で降板した[13]。ワールドシリーズでは第2戦と第5戦で先発したが、いずれも4回で降板し敗戦投手となった。
2017年は、5月までは10試合で5勝4敗、防御率6.00と乱調であったが、夏場に調子を上げ、7月21日のブルージェイズ戦から9月10日のボルチモア・オリオールズ戦まで9連勝を記録。最終的には、防御率(4.19)、WHIP(1.37)こそ前年と同程度であったものの、リーグ4位タイの17勝を挙げ、奪三振率も規定投球回に到達した年では初めて9.0を上回る。
2018年は開幕から好調を維持し、自身初のオールスターゲーム選出を果たした。8月11日のシカゴ・ホワイトソックス戦で右足首に打球を受け疲労骨折したことで、14日に故障者リスト入りし[14]、約1か月離脱した。シーズントータルでは、離脱の影響で登板こそ28試合(27試合先発)と前年から減ったが、12勝6敗、防御率2.21(リーグ2位)、奪三振221(同6位)、WHIP1.09(5位)、FIP2.44(1位)を記録。

(2019年5月19日)
2019年7月28日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で4.1イニング、9安打8失点で8敗目を喫し降板を告げられると自身の投球に怒りを爆発させ持っていたボールをバックスクリーンへ向けて投げつけた行為が物議を醸し、後に謝罪した[15]。インディアンスでの成績は24試合に登板し9勝8敗、防御率3.79だった。
レッズ時代
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2019年7月30日に三角トレードの一角としてシンシナティ・レッズへ移籍した[16]。移籍後はしばしば炎上するなど振るわず、移籍後の防御率は6.39に終わった。オフに来日し、横浜DeNAベイスターズの練習施設である「DOCK」を訪れ[17]、ドラフト会議の際に自身の考えるトレーニングプランを有していない球団から指名された場合はカーター・スチュワートのように日本でプレーすることも考えていたこと、また同年時点でも将来的に日本でプレーする希望があることを語っていた[18]。
2020年はCOVID-19の影響で60試合の短縮シーズンとなる中、11先発して防御率1.73で最優秀防御率のタイトルを獲得した。勝敗数は5勝4敗ながらも、100奪三振(リーグ2位)、WHIP0.79(同1位)、2完封(同1位 ※7イニング制特別ルール[19])の好成績を残し、シカゴ・カブスのダルビッシュ有を僅差で上回る評価でサイ・ヤング賞を獲得した[20]。
ポストシーズンではアトランタ・ブレーブスとのワイルドカードゲーム第1戦に先発登板して7.2回無失点の快投を見せるも、打線が沈黙し、延長13回の末0-1で敗戦。そのまま敗退した。
オフにFAとなった。球団からは1890万ドルのクオリファイング・オファーを提示されたが、11月4日にこれを拒否した[21]。12月9日にオールMLBチームのファーストチーム先発投手の1人として初選出された[22]。
ドジャース時代
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2021年2月5日に自身のYouTubeチャンネル上でロサンゼルス・ドジャースと契約したことを発表し[23]、11日に正式発表された[24]。契約内容は3年総額1億200万ドルで、2021年の年俸はマイク・トラウトを上回る歴代最高額の4000万ドルになると報じられたが、後に訂正され、2800万ドルと発表された[25]。また2021年と2022年のオフには契約を破棄してFAになれるオプトアウトの権利が含まれている。背番号はレッズ時代と同じ「27」。
同年5月16日頃に、ある女性がバウアーから強姦を受けたと告発し、ロサンゼルスのパサデナ市警が捜査を行っていると発表した。女性はその後、バウアーに対して接近禁止命令を適用するよう訴えを起こしていたとされている[26]。MLBと同選手会はバウアーを7月2日から制限リストに入れ、調査が続いている間延長が繰り返された[27]。その後も延長が続いていたが9月11日にポストシーズンの間まで休職期間が延ばされることが発表された[28]。
2022年2月8日に証拠不十分として不起訴となることが発表されたがMLBによる調査及び制限リスト入りの処分は続き、4月29日に同日より2シーズンに相当する324試合の出場停止処分を科された[29]。その後、バウアー側からの異議申立てを受けて12月22日に処分期間は194試合に軽減された[30]。この194試合には、実際に出場停止処分が科された日からの144試合だけでなく、制限リスト入りしていた99試合の内の50試合も含まれるため、翌年の開幕戦からの出場が可能となった。
上記の暴行疑惑と訴訟については後述。
2023年1月6日のドジャースはいかなる性暴力も許容しないとの声明文を出し、同時にバウアーがドジャースの一員ではなくなったことを発表した[31]。
第一次横浜DeNA時代
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2023年3月14日に横浜DeNAベイスターズが1年契約(推定年俸300万ドル[注釈 1])で獲得したことを発表した[32][33]。背番号は「今年は平均球速96マイル(約154.5km/h)を目指す」という理由から96を選択した[34]。3月23日に来日し、同日支配下登録された[35]。サイ・ヤング賞受賞者がNPB球団に入団するのは1962年に中日ドラゴンズでプレーしたドン・ニューカム(1956年受賞者)以来となる[注釈 2]。
二軍での調整登板を経て、5月3日の広島東洋カープ戦(横浜スタジアム)一軍初登板し、7回1失点で来日初勝利を挙げた[36]。しかし、5月9日の読売ジャイアンツ戦(HARD OFF ECOスタジアム新潟)では6回7失点、16日の広島戦(横浜)では2回7失点と日本野球への対応に苦しみ、一軍登板を続けながらも二軍で調整登板をして5月は課題に取り組んだ[37]。その結果、6月は4試合に先発し4勝0敗、30回1/3を投げて防御率2.08、38奪三振の好成績を挙げ、6月の月間MVPを受賞した[38]。7月に開催されたオールスターゲームにはプラスワン投票で過去最多の36万9446票を集め出場を果たした[39]。8月25日の中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム)で10勝目を挙げた。
この時点で勝利数はリーグ2位タイであったが[40]、8月30日の阪神タイガース戦(甲子園球場)で先発した際に、投前へ転がった打球をスライディングキャッチしたプレーで負傷し3回を投げ終えたところで降板[41]。31日に横浜市内の病院で右腸腰筋遠位部損傷と診断を受け、9月1日に出場選手登録を抹消された[42]。しかし、結果として8月は3試合連続で中4日で先発するなどフル回転し、6試合に先発し3勝1敗、防御率1.67と安定した成績を残して自身2度目となる月間MVPを受賞した[43]。 オフの12月1日に自由契約選手として公示された[44]。
横浜DeNAベイスターズ退団後は越年後もFAだった。2024年3月7日にアメリカ合衆国を拠点とするトライアウトチームであるアジアンブリーズに参戦し、3月10日の古巣ドジャース戦に登板することが発表された[45]。迎えた3月11日に2021年6月28日以来となる987日ぶりのアメリカ合衆国での実戦登板となり、ドジャースはマイナーリーグの選手主体のチーム編成だったが、3回1安打無失点に抑え、最速99mphを記録した[46]。メジャー契約を目指すバウアーだったが、この日、現地にメジャーリーグのスカウトやドジャース幹部の姿はなかったことがリポートされている[47]。
メキシカンリーグ時代
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2024年3月18日にリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのメキシコシティ・レッドデビルズへの入団が発表された[48]。背番号はDeNA時代と同じ96[49]。当初は4月11日から5月8日まで5試合に登板する契約で入団したが[48]、最終的にシーズン終了まで契約を延長し、14試合登板で10勝0敗、防御率2.48を記録して年間最優秀投手賞を受賞した[50][51]。メキシコでも圧巻のパフォーマンスを披露する一方、夏場に離脱していた時期があったが、2025年3月3日のDeNA復帰会見においてその理由がコレラ感染だったことが明かされた[52]。
第二次横浜DeNA時代
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2025年1月27日、2年ぶりにDeNAに復帰したことが発表された[53][54]。背番号は引き続き96を背負う[54]。年俸は出来高払いを含め1年9億円規模と見られる[1][2]。日本球界復帰にあたっての目標の1つとして、沢村賞受賞を挙げた[2]。また、春季キャンプには参加せず、アメリカ国内で調整を行った[55]。2月27日、来日したことを球団を通じて報告[56]。翌2月28日から練習に参加し、3月3日に復帰会見が行われた。会見の場ではチームの勝利、優勝を第一にしつつ、個人の目標に野球選手として沢村賞、Youtuberとしてチャンネル登録者100万人を目標に掲げた。
選手としての特徴
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球種 | 割合 | 平均球速 | 最高球速 | ||
---|---|---|---|---|---|
% | mph | km/h | mph | km/h | |
フォーシーム | 40.5 | 93.9 | 151.1 | 97.5 | 156.9 |
カットボール | 21.6 | 85.3 | 137.3 | 89.3 | 143.7 |
スイーパー | 18.6 | 80.8 | 130 | 84.8 | 136.5 |
カーブ | 11.2 | 79.6 | 128.1 | 83.3 | 134.1 |
シンカー | 5.5 | 94.4 | 151.9 | 97.4 | 156.8 |
チェンジアップ | 2.6 | 88.1 | 141.8 | 92.2 | 148.4 |
体格はそこまで大きくはないが、全身を使ったダイナミックな投球フォームは彼自身もファンであるティム・リンスカムに例えられる[58]。
オーバースロー[59]から速球は平均151.9km/h(2023年シーズン[60])で動きを伴う。変化球ではカーブの評価が特に高いが、優れたチェンジアップ、今後の伸び代があるスプリッター、スライダーも持ち合わせており、奪三振率が非常に高い[58]。速球の最速は、2024年に計測した99mph(約159.3km/h)[61]。23年5月の日本での初登板を観戦したベイスターズOBの評論家・谷繁元信は「パワー系の変化球投手」と評している[62]。
試合前のウォームアップで遠投を行うことで有名で、その距離は450~475フィート(約137~145m)に達する[63]。
先進的な練習方法を積極的に取り入れていることでも知られ、重さの異なる球を壁に投げつけるトレーニングや動作解析によるフォームの改善、あるいは高速度カメラによるデータ分析で一流選手の球種を会得しようとするなどしている[64]。また、中3日登板制を主張しており、2020年には中3日での登板を実現させ[65]、登板間隔が短いほど勝率が高いというデータも存在する[66]。
MLB時代はナイキと契約し、同社の道具を使用していた。日本では特定のメーカーと契約していないが、グローブは和牛JB(ボールパークドットコム)など複数のメーカーを使用しており、自身のYouTubeではデザインや使用感などを評価しつつランキング形式で紹介している[67][68]。
スポーツライターの樋口浩一は、2023年まで過去10年間のサイ・ヤング賞受賞者の中ではバウアーが最も身長が低かったと述べている
Wiki
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横浜DeNA在籍バウアー『ヤンキースなら$0で移籍する』”年俸9億円投手”の問題発言にファンから批判殺到「今いるチームに失礼じゃねぇのかなぁ」「9億も出す価値はないと思う」
シュフーズ
横浜DeNA在籍バウアー『ヤンキースなら$0で移籍する』”年俸9億円投手”の問題発言にファンから批判殺到「今いるチームに失礼じゃねぇのかなぁ」「9億も出す価値はないと思う」© シュフーズ
SNSで「ヤンキースなら$0で移籍する」と発言した横浜DeNA在籍バウアー選手 野球ファンから批判が殺到
Bellinger, inconsistent
Goldschmidt, washed
Volpe, mediocre
Schmidt, dodgey back
Dominguez, bad defense
Chisholm, overrated
Stroman, clown
DJLM, finished
Boone, bonehead mistakes
No depth
Roster full of dead money
今月9日、横浜DeNAベイスターズに所属するトレバー・バウアー選手がXに投稿した内容をめぐり、ファンの間で波紋が広がっています。
バウアー選手は、スポーツジャーナリストのダン・クラーク氏がXに投稿した「ギル、負傷 コール、負傷、スタントン、負傷…」というニューヨーク・ヤンキース所属の負傷者を列挙した投稿に「サイ・ヤング賞の先発投手を$0で必要としてる?」と反応。
これに対し、アメリカのメディア『ザ・カンザス・シティー・スター』も「不名誉な元MLB投手がヤンキースに皮肉な仕事の売り込みをかける」と題してメディア記事に取り上げる事態となっていました。
さらに現在、バウアー選手が日本のプロ野球チームに所属していることから、日本野球ファンからも「そういうのは在籍中に言ったらアカンやろ」「こんなの持ち上げてるからジャップは舐められるんだよ」といった辛辣な批判が殺到することに
バウアー選手はドジャース所属時代に性的暴行などの疑いで複数の女性から起訴された前科を持ちます。当時は不起訴になりましたが、MLBからは追放されている状態とのことです。しかし、彼はMLB復帰を諦めてなく、現在も自身のXアカウントでメジャーで活躍できるとアピールすることも。
また、バウアー選手の現在の年棒は約9億円と伝えられていますが、日本野球界では大きな契約金であるにもかかわらず「MLBならタダで戻る」という趣旨の発言をしてしまったことで、ファンは「ナメられている」と失望してしまったと考えられます。
以前も日本国内で起きた交通事故をめぐり、SNSでの発言に批判が殺到してしまった過去を持つバウアー選手。ネット上では再び炎上騒動を起こしてしまったこともあり、批判の声が多数寄せられることとなってしまいました。
このニュースに寄せられたネットの声
横浜DeNA在籍バウアー『ヤンキースなら$0で移籍する』”年俸9億円投手”の問題発言にファンから批判殺到「今いるチームに失礼じゃねぇのかなぁ」「9億も出す価値はないと思う」© シュフーズ
「こんな行動を平気でやってしまう選手に9億を払う意味ってあるのかね」
「横浜ファンはこんな事でいいのかな。自分の応援している球団に来て欲しいとはとても思わないよ」
「気持ちがわからないわけではないが、日本でプレーすると決めて金をもらうなら、言っていいこと、言ってはいけないことくらいわかりそうなものだ」
「プライドを持つのは理解出来るけど、この発言はない。だったら大枚はたいて来ていただかなくても結構ですと言いたい」
「バウアーにとって9億は安いかも知れませんがNPBには超が付く高額! もう少し日本人の気持ちや価値観を知って欲しいですかね」
「敵チーム推しの自分としては一向に構わないんだが、まだシーズンも開幕しないうちからそれ言うかよ…今いるチームに失礼じゃねぇのかなぁ」
今回のバウアー選手には、横浜DeNAベイスターズファンのみならず、日本の野球ファン全体から多くの批判の声が殺到しています。しかし、中には「母国で野球をやりたいという気持ちもわかる」「アメリカンジョークだったのでは?」という理解を示す声もありました。
今後、横浜DeNAベイスターズ所属選手として、野球でより魅力的なプレーを魅せて信頼を取り戻すことが求められそうです
横浜DeNA在籍バウアー『ヤンキースなら$0で移籍する』”年俸9億円投手”の問題発言にファンから批判殺到「今いるチームに失礼じゃねぇのかなぁ」「9億も出す価値はないと思う」