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米加州を再び偉大に」 デンマークによる買収案署名に20万筆超
デンマークの首都コペンハーゲンにあるクリスチャンスボー城に掲揚されたデンマーク国旗（2021年9月5日撮影）。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP＝時事】
ドナルド・トランプ米大統領がデンマーク自治領グリーンランドを支配下に置くと脅したのを受け、一部のデンマーク人は米カリフォルニア州を買収して北欧の雰囲気を吹き込み、国民皆保険制度を導入する案を呼び掛けている。
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きっかけは、ある風刺サイトがデンマークに対し、米国で人口が最も多いカリフォルニア州の買収を嘆願する署名運動を立ち上げたことだった。
同オンライン署名は、トランプ氏が大統領選で掲げたスローガン「Make America Great Again（米国を再び偉大に）」をデンマーク語のアルファベットでもじり、「Måke Califørnia Great Ægain（カリフォルニアを再び偉大に）」するようデンマーク政府に要求。
米ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」の1990年代のヒット曲「カリフォルニケイション」をもじって「デンマーキフィケイション」と命名された同サイトは、「ドナルド・トランプからカリフォルニアを買おう！」と呼び掛けている。
さらに、「正直言って、トランプはカリフォルニアが大好きというわけではない。
『合衆国で最も荒廃した州』と呼び、長年にわたって州政府と対立してきた」「適正な価格を支払えば、喜んで手放すはずだ」と主張。
デンマークの玩具大手レゴとテレビドラマ「コペンハーゲン（原題： Borgen）」に言及し、「われわれの最高の交渉人であるレゴの幹部と『Borgen』のキャストを派遣する」考えも示している。
さらにデンマーク語で居心地のいい雰囲気を意味する「ヒュッゲ」と、デンマークと周辺諸国で日常的に食べられているさまざまな具材を使ったサンドイッチ「スモーブロー」に言及し、「ハリウッドにヒュッゲを、ビバリーヒルズに自転車専用レーンを、そしてあらゆる街角にオーガニックなスモーブローを持ち込もう。法の支配、国民皆保険制度、そして、事実に基づく政治を導入するのもいいかもしれない」と明言
デンマークがカリフォルニア州を欲しがる理由については、陽光あふれる気候やIT産業、アボカドの産地であることを挙げている。
もちろんディズニーランドについても、デンマークの童話作家ハンス・アンデルセンにちなみ「ハンス・クリスチャン・アンデルセンランド」への改名を提案。「バイキングのかぶとをかぶったミッキーマウス？ ぜひお願いしたい」としている。
■「グリーンランド買収は笑止千万」
米国民がカリフォルニア州の売却を望むかどうかは大した問題ではない。
「正直に言って彼を止められたことがあるだろうか？ トランプがカリフォルニアを売りたければ、彼は売る」と、同サイトは主張している。
同サイトは12日午後4時45分（日本時間13日午前0時45分）までに約21万8000筆の署名を集めた。目標は50万筆だとしている。
発起人であるフランス系スイス人のクリエーター、グザビエ・デュトワ氏によると、過去24時間の同サイトの訪問者の大半は、米国人とデンマーク人、オランダ人だった。
デュトワ氏は署名運動の狙いについて、「トランプ氏のグリーンランドに対する計画がいかに笑止千万であるかを示すこと」にあるとAFPに説明。
「トランプ大統領への私の提案はこうだ。常軌を逸した新植民地主義に歯止めをかけるなら、私もこの運動を終わらせる」と続けた。
【翻訳編集】 AFPBB News