米国務省サイト「LGB」に変更 「性別は男女だけ」の大統領令受け

 

 

朝日新聞デジタル

2025年1月31日、ホワイトハウスで署名した大統領令を手に持つ、トランプ米大統領=ロイター

 

 

 

 米連邦政府機関のウェブサイトで、トランスジェンダーや性的多様性についての記載が相次いで削除されている。トランプ政権による「性別は男女の二つだけ」という方針に沿った対応だが、政府の統計データにアクセスできなくなるケースも出ている。

 

 

  【写真】米国務省のウェブサイトで「LGB旅行者」と記されたページ。以前は「LGBTQIA+旅行者」となっていた  

 

 

 

米国務省は1日までに、海外渡航者向けの情報を掲載したページで、これまで「LGBTQIA+旅行者」としていたのを、「LGB旅行者」と改めた。トランスジェンダー(T)やインターセックス(I)に関する記載をなくした形だ。  「LGB」はレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)の略称で、トランプ政権も性的指向は尊重している。米国では連邦最高裁が同性婚の権利を認め、22年には法律によっても保障されるようになった。国務省のサイトは「多くの国は同性婚を認めていない」「約70カ国では同性の関係が犯罪とされている」と注意を呼びかけている。

朝日新聞社

 

 

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