住宅メーカー1000棟以上自主改修の事件録、排気口がホコリで詰まる

 

 

 

 

 

 

 

排気口の奥にホコリが詰まりやすくなっていたとして、住宅メーカーが1000棟以上の引き渡し済み物件を自主改修した事件を取り上げます。日経ホームビルダー2007年5月号の「住宅事件簿」(執筆:池谷和浩)を再構成しました。

 「排気口の周りの壁クロスが黒ずんでないか?」。2006年12月、住宅メーカーのアキュラホーム(現AQ Group、さいたま市)のモデルハウスで、仕事中の営業担当者がそんなことに気づいた。

(イラスト:勝田 登司夫)

(イラスト:勝田 登司夫)

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 排気口の入り口に取り付けた換気扇に手をかざしてみたが、空気を吸い込んでいる感じがしない。詰まっているのではないかと感じ、カバーを外してみると、裏側や換気扇にホコリが貼り付いていた。

 カバーにはホコリを除去するフィルターはなく、屋内のホコリが排気管の内部に入り込んでいた。換気扇そのものを外してみたところ、排気管の奥にある外部排気口に金属製のメッシュがはめられており、そこにもびっしりとホコリが詰まっていた。

 排気口が詰まったため、換気扇のカバーの側面からホコリ混じりの空気が逆流した。それが壁の黒ずんでいた理由だった

 

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