「そういわれてみるとそうだなあ!-----

 

って、言うことで、ここには書きませんが、

 

ざっと、12~15個くらい、理由・原因が、考えられました」

 

1つ星位なら、もらわない方が、

 

ビジネスを継続できる可能性・割合が断然多いことがわかります。

 

1つ星くらいもらって、

 

喜ぶのは、「シェフとオーナー達だけの、”プライド”と”自己満足”」だけです。

 

 

 

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名声に伴う「大きな代償」

なぜ“ミシュランの星”を獲得したレストランは「数年後に閉店」しやすいのか

 

なぜ“ミシュランの星”を獲得したレストランは「数年後に閉店」しやすいのか | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)

 

 

エコノミスト(英国)

 

 

 

驚きの閉店率


9月、『ミシュランガイドニューヨーク』に12の新しいレストランが追加された。「高級フランス料理」から「エコシック」にいたるまで、さまざまなジャンルの料理を提供するこれらの店は、今回の成功を祝うことだろう。

タイヤメーカーでありながらレストランの評論も手がける同社のガイドブックに掲載されることは、高級レストランで最も切望される「ミシュランの星」獲得への第一歩となる。

しかし、学術誌「ストラテジック・マネジメント・ジャーナル」に最近掲載された研究によると、レストランは「星ナシ」でいるほうが良いのかもしれない。
 

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの経営学部助教ダニエル・サンズは、2000年から2014年の間にニューヨークにオープンし、米紙「ニューヨーク・タイムズ」のレストランレビューで星を獲得したレストランのその後を追跡した。

その結果、これらの前途有望なレストランのうち、ミシュランの星を獲得した店は獲得しなかった店に比べて、その後数年で閉店する可能性が高いことを発見した。場所、価格、料理の種類などを考慮しても、この傾向は変わらなかった。

調査したレストランのうち、2005年から2014年にかけてミシュランの星を獲得した店の40%が、2019年末までに閉店していたのだ

 

 

 

 

星がもたらす数々のリスク


ミシュランの星を獲得することで、その店は注目を集める。今回の調査から、新たにミシュランの星を獲得したレストランは、グーグルの検索数が3割以上増加していたことがわかった。

しかし、その名声には代償が伴う。まず、店の顧客が変化する、とサンズは言う。脚光を浴びることで客の期待が高まり、遠方からも客が訪れるようになる。顧客のより大きな要求に応えるには、さらにコストをかけなければならない。
 

第二に、ミシュランの星を得ることで、レストランは多方面からの高い要求に応えなければならなくなる。原材料の供給業者や店の賃貸オーナーなど、彼らが取引する企業は、この機会を利用してより多くの額を請求するようになる。シェフたちも、自らの評価を給料に反映させたいと考え、競合他社に引き抜かれる可能性が高くなる。

賞が良いことも悪いことももたらす、というのは飲食業界に限ったことではない。いくつかの研究によると、受賞歴のある人間が経営する企業は、経験や受賞歴のないライバルたちの企業と比べて、業績が劣ることがわかっている。ミシュランの星を獲得したシェフと同様、スーパースターのCEOは、より高額な給与を要求し、気が散りやすく、本の執筆や委員会などの参加により多くの時間を費やす。

出版業界においても、賞には危険が伴う。受賞作品は受賞前よりも厳しく評価されるようになり、次点の作品よりも評価が悪くなるケースもある。

成功したいレストラン経営者にとって、ミシュランの星はおそらく、追求しないでいるには魅力的すぎる。だが、単にビジネスを続けたい人にとっては、獲得しないままでいるほうが安全なのかもしれない

 

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レストラン格付けの“舞台裏”

「ミシュランの星」はこう決まる──覆面調査に史上初の同行取材

 
 
 
 
 

 

ル・モンド(フランス)

 

Text by Elvire von Bardeleben

 

ミシュランガイドの「星」は、どうやって評価されているのか? 実際にレストランで食事をする覆面調査員に、史上初めて、仏紙「ル・モンド」の記者が同行取材した。


ミシュランの覆面調査員は、どんな姿の人なのだろうか? ロサンゼルスの洒落たホテルのロビーでの待ち合わせに現れたのは、スリムなアフリカ系米国人の男性だった。

48歳だというが、見た目はもっと若々しい。プレッピースタイルをカリフォルニア風にアレンジした感じの服を着ている(つまり、どこにでも行ける服装だ)。

「やあ!」
 

男性はそう言って私たちに挨拶すると、少しぎこちない笑みを浮かべた。私たちはこの男性をとりあえずトムという仮名で呼ぶ。匿名性保持のためだ。

トムはフレンドリーだが、どこか堅苦しさがあった。それも当然だ。ミシュランの調査に新聞記者が同行するのは、今回が同社史上初のことだから。

私たちはトムが事前に選んだ4店を一緒に巡る予定になっていた。この4店が、2019年6月発売のミシュランガイド、カリフォルニア版への掲載に値するか否かを見極めるのがトムの仕事なのだという。
 

まずは、お店選びから…


私たちは早速、トムが借りてきたSUVに乗り込み、最初の店に向かった。運転をするトムは、カーナビの案内に注意深く従いながら、いくつかの質問に答えてくれた。まず、調査対象の店はどうやって選んでいるのだろうか