新型コロナ かかった人と話すだけでうつる可能性 「KP.3」感染力強く…夏休みの外出問題ない?
厚生労働省は19日、直近(7月8~14日)の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数が、1医療機関あたり11.18人だったと発表した。10週連続で感染者は増えており、診療にあたる医師は夏休みの感染対策を呼びかけている。
鹿児島県、佐賀県、宮崎県が沖縄県を上回る
厚労省によると、感染者は北海道と沖縄県を除く45都府県で前週より増加した。都道府県別では、鹿児島県が31.75人(前週23.13人)、佐賀県が29.46人(同16.31人)、宮崎県が29.34人(同19.74人)、沖縄県が28.57人(同29.92人)、熊本県が26.33人(同18.24人)の順となっている。これまで11週連続で患者数が全国1位だった沖縄県を、鹿児島県、佐賀県、宮崎県が上回った。
強い喉の痛みと発熱が特徴
現在、流行の主流となっているのが「JN.1」系統の「KP.3」というタイプだ。多摩ファミリークリニック(川崎市)院長の大橋博樹さんによると、感染者の中心は20~40歳代だという。「せきなどの症状があるのにマスクをしていない人と接すると、すぐにうつるという印象だ」と話す。 症状は、強い喉の痛みと発熱が特徴で、最初は喉に違和感があり、体が少しだるい程度だが、翌日になると喉が痛くなり、さらに37.5度以上の熱が出るケースが多いという。大橋さんは「今は感染者が増えているので、微熱程度の症状でも新型コロナの検査は受けてほしい」と指摘する。 学校などが夏休みに入り、家族や友人らで遠出をする機会が増える時期となる。大橋さんは「旅行や帰省を控えたり、予防のためにマスクをしたりする必要はない。ただ、喉に違和感があったり微熱が出たりした場合は、1~2日、外出を控えて様子を見たり、マスクをしたりしてほしい。周囲に配慮をすることが感染を広めないためには重要」と強調する。
手洗い、換気徹底を
厚労省は、夏の感染対策について、室内の換気、手洗いや手指消毒、医療機関や高齢者施設を訪問する際のマスク着用を呼びかけている
新型コロナ かかった人と話すだけでうつる可能性 「KP.3」感染力強く…夏休みの外出問題ない?(読売新聞(ヨミドクター))
======================================
======================================
東京のコロナ感染者、10週連続増加 都医師会「昨夏上回る恐れ」
東京都内で新型コロナウイルスの感染者が増えている。都によると、8~14日の定点医療機関あたりの患者報告数は7・56人(前週7・14人)で、10週連続の増加となった。都医師会は、昨夏のピークを上回る流行となる恐れがあるとして、マスクの着用や手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけている。 8~14日には416の定点医療機関から3146人の感染報告があった。年代別では10代が最も多く、50代、40代が続いた。 都内の患者数は5月ごろから増加が続いており、都医師会の尾崎治夫会長は16日にあった定例会見で「昨年同時期の流行状況とかなり類似している」と指摘。「5類に移行して関心が薄れているが、このペースでいくと昨夏のピークより感染者が多く出るのではないか」と危機感を示した。 尾崎会長は特に、猛暑が続く中で高齢者の体力や免疫力が低下しているとして、「暑さとコロナの発熱、のどの強い痛みなどが重なると、持病が悪化して重症化する可能性がある」と話した。
■手足口病も「警報」続く 異例の早さで拡大
また、手のひらや口の中に水疱(すいほう)状の発疹ができる手足口病も流行が続いている。子どもを中心に夏に流行する感染症で、定点あたりの患者数は16・39人と5週連続で「警報」レベルを超えた。都によると、都内では例年、8~9月にかけてピークを迎えるが、今年は異例の早さで感染が拡大している。アルコール消毒は効きにくく、せっけんでのこまめな手洗いやマスクの着用などが有効という。 コロナや手足口病患者の増加を受け、小池百合子都知事は19日の定例会見で、「熱中症にも注意し、それぞれの状況に応じて対応策を講じていただきたい」と訴えた。(太田原奈都乃
東京のコロナ感染者、10週連続増加 都医師会「昨夏上回る恐れ」(朝日新聞デジタル)