圏央道で路面沈下続く、4車線化に伴う地盤改良工事が影響
青野 昌行日経クロステック/日経コンストラクション
地盤改良工事の現場(写真:国土交通省、東日本高速道路会社)
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現場では、戸田建設が22年10月~24年8月の工期で「R4圏央道神崎PA改良その1工事」を実施している。既設の2車線道路に並行して、新たに2車線の道路などを建設する工事だ。盛り土を造成する箇所が利根川の旧河道部で地盤が軟弱なため、スラリー式機械攪拌(かくはん)工法で地盤改良を進めている。改良範囲は幅約13m、長さ約20m、深さ約42m。
地盤改良を始めたところ、23年6月に既設の圏央道を含む周辺地盤で沈下を確認した。常総国道事務所によると、軟弱な地層が機械攪拌によって乱され、周辺地盤の沈下につながったと見られる。現場ではこれまで圏央道の路面を常時モニタリングし、沈下が一定程度進んだ段階でオーバーレイによる舗装の補修で高さを調整してきた