暑い教室で勉強させるほど、学生たちの成績は落ちまくっていた

CNN(米国)ほか
Text by COURRiER Japon
外を歩けば身の危険を感じるほどの暑さがすでに続いている。猛暑によって人が命を落とすニュースも枚挙にいとまがない。
この殺人級の暑さの原因のひとつは、言わずもがな気候変動だ。世界の平均気温は上昇しており、簡単には取り返しがつかない状況になっている。
「産業革命前の平均気温より1.5度高い程度に抑えるためには、2030年までに炭素排出量を1995年の半分に減らし、さらに2050年までに実質ゼロにする必要がある」と
ロイター通信は報じている。
つまり、私たちはいま、自ら「人を殺す地球環境」を作り続けているということだ
暑さは人を殺すが、影響はそれだけではない。
極度の暑さが筋肉や皮膚、肺、心臓に及ぼす影響の研究は進んでいる。「しかし、私からすれば脳がすべての鍵なのです」と、サウス・ウェールズ大学の生理学・生化学教授であるダミアン・ベイリーは米「CNN」に語っている