渋野日向子にようやく「最高の伴侶」…全米2位の復活支えた“敏腕キャディ”の「知られざる正体」

 

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「心強いにも程がある」存在

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 「心強いにも程があるくらい本当にいつもありがとうございます。そして18番グリーンで私より先に泣かないでください」 

 

 

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 6月2日、渋野日向子(25歳)が全米女子オープンを2位で終えた。今季は9戦中6戦が予選落ちと不調が続いた渋野だが、久しぶりの復活劇を果たした。同時に、試合後に更新したインスタグラムにも注目が集まった。それが冒頭の文章だ。  自身のキャディに渋野が感謝の気持ちを綴っているのだが、その名前を明かしてはいない。いったい、どんな人物なのか。  「渋野のマネージャーを本業としている、田谷美香子(34歳)です。渋野が渡米を検討していた時期、通訳ができるマネージャーを探していて、知り合いを通じて出会ったのが彼女でした。  田谷はアメリカ生まれで英語がペラペラ、そのうえ社会人の関東大会で優勝したこともあるゴルフの腕前。マネージャーとして、'20年の夏にツアーに同行した際に渋野と気が合って、キャディを任されるようになった。'22年には渋野の所属事務所の正社員になりました」(ゴルフ誌編集者)

 

 

一度はコンビ解消したけれど

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 普段の田谷は、米国に拠点を置く渋野の通訳や運転手役、宿泊先の手配、栄養面を考えた料理づくり、身の回りの世話まで任されている。それと並行してキャディ業も務めているという。  「'22年のオフに渋野が不調に陥った際、責任を感じた田谷がコンビ解消を切り出したこともありました。ですが、現在は親友のような関係で相性は抜群。渋野のモチベーターとして最高の役割を果たしています」(同前)  ゴルフ解説者のタケ小山氏はこう語る。  「田谷さんはメンタルの部分で渋野選手を支えていると思います。彼女がキャディを始めたのは渋野さんの低迷時期からなので、渋野選手にとっては『田谷さんだから一緒に這い上がれてきた』という信頼感が強いのではないでしょうか。それに、渋野選手は、キャディにテクニカルな部分を求めていくタイプではなく、ゲームを楽しむタイプのプレーヤー。かっちりやっちゃうようなプロキャディさんとはうまくいかないと思うんですよね。  きっちり全部やってもらいたい選手は、そういうことができるキャディを使います。でも、タイガーなんかは、そういうタイプじゃない。渋野選手も、以前は男子のツアーキャディをたくさん使っていましたが、きっちりと仕事をするタイプのキャディよりも、気持ちよくプレーさせてくれるキャディが合っているのだと思います」  この敏腕キャディのもとで、8月に開催される全英女子オープンを渋野に再び制してほしい。  「週刊現代」2024年6月22日号より

週刊現代(講談社