野村不動産とJR東日本の芝浦再開発ツインタワー、「BLUE FRONT SHIBAURA」に

川又 英紀
 

日経クロステック

野村不動産とJR東日本は2024年5月30日、両社が共同で推進している都内の大規模再開発「芝浦プロジェクト」の街区名を「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」に決定したことを発表した。JR浜松町駅に隣接する芝浦エリアに、高さ約230mの巨大なツインタワーを建設する。2棟合計の延べ面積は約55万m2で、約10年に及ぶ大規模開発となる。

 

 

 

 

東京・芝浦の新街区「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」。中央のビルが建設中の「S棟」。その右隣は「浜松町ビルディング(旧・東芝ビルディング)」で、30年度までに「N棟」に建て替える(写真:野村不動産、JR東日本)

東京・芝浦の新街区「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」。中央のビルが建設中の「S棟」。その右隣は「浜松町ビルディング(旧・東芝ビルディング)」で、30年度までに「N棟」に建て替える(写真:野村不動産、JR東日本)

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野村不動産とJR東日本の幹部が街区名を発表した。中央が野村不動産ホールディングスの新井聡社長、左がJR東日本の竹島博行執行役員マーケティング本部副本部長、右が野村不動産の松尾大作社長(写真:日経クロステック)

野村不動産とJR東日本の幹部が街区名を発表した。中央が野村不動産ホールディングスの新井聡社長、左がJR東日本の竹島博行執行役員マーケティング本部副本部長、右が野村不動産の松尾大作社長(写真:日経クロステック)

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 建設中の「S棟」は、空が映り込むガラスカーテンウオールがほぼ完成している。直方体を重ねたような外観は、眺める角度によって異なる表情を見せる。建築デザインは、建築家の槇文彦氏によるものだ。25年2月に竣工予定で、開業は25年夏頃を予定している。

 

 

 

海から見たBLUE FRONT SHIBAURA周辺の街並み(写真:野村不動産、JR東日本)

海から見たBLUE FRONT SHIBAURA周辺の街並み(写真:野村不動産、JR東日本)

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 北隣にできる「N棟」は、既存の「浜松町ビルディング(旧・東芝ビルディング)」をS棟の完成後に解体して建て替えるものだ。27年度に着工し、30年度の竣工を計画している。

 

 

 

 区域面積は約4万7000m2と広大だ。街区は国家戦略特別区域計画の特定事業に指定されている。ブルーフロントという名称には、東京湾岸エリアの水辺活用の要となる期待を込めたという。浜松町駅は、品川駅と並ぶ都内有数の交通結節点だ。鉄道や陸路だけでなく、羽田空港との間を行き来するモノレールや隣接する芝浦エリアからは舟運も利用できる。

 

 

 24年5月22日には野村不動産と東京湾クルージング(東京・江戸川)が、東京五輪選手村跡地にできた新街区「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」がある晴海と芝浦・日の出の区間を結ぶ舟運サービス「BLUE FERRY(ブルーフェリー)」を始めたところだ。晴海と芝浦の間を渋滞なく約5分で結ぶ。

 

 

 

 

BLUE FRONT SHIBAURAの配置図。都内有数の交通結節点になる(出所:野村不動産、JR東日本)

BLUE FRONT SHIBAURAの配置図。都内有数の交通結節点になる(出所:野村不動産、JR東日本)

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BLUE FRONT SHIBAURAの模型。設計は槇総合計画事務所、清水建設、アラップ、日建設計が手掛ける(写真:日経クロステック)

BLUE FRONT SHIBAURAの模型。設計は槇総合計画事務所、清水建設、アラップ、日建設計が手掛ける(写真:日経クロステック

 

 

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