米国防長官、日本に米軍「大将」配置の検討を明らかに 連携強化図る
2024年6月3日、訪問先のシンガポールで朝日新聞など一部メディアとの会見に応じるオースティン米国防長官=清宮涼撮影
オースティン米国防長官が3日、訪問先のシンガポールで朝日新聞など一部メディアと会見した。自衛隊との統合任務にあたる責任者として、大将の司令官を日本に駐在させる案を「詳細に検討している」と言明した。現在、在日米軍の司令官は中将だ。米側も自衛隊が設ける「統合作戦司令部」の司令官と同列に格上げする案で、在日米軍の権限を強め、日米の指揮統制の密接な連携を図る狙いがある。
【写真】在日米軍司令部の機能強化、首脳合意へ 日本の独立指揮系統担保は?
日米は4月の首脳会談で、自衛隊と在日米軍の指揮統制の連携強化に合意した。オースティン氏は、在日米軍司令部の機能を強化する具体策について「いま発表することはない」と述べる一方、米軍の大将が自衛隊と連携して指揮統制を担う案に自ら言及。この案の「評価を進めている」と語り、有力な選択肢であることを明確にした。
朝日新聞社