シンガポール航空とカタール航空で連続事故
世界で最も乱気流が激しい飛行ルートはどこ?
日本国内線も2路線が
上位に
ガーディアン(英国)
Text by Daisy Dumas
5月26日、
カタール航空のドーハ発ダブリン行きの旅客機が
トルコ上空で乱気流に遭い、
12人が負傷した。
最終的にダブリンに無事着陸したものの、乗
客らは「飛行機の天井にぶつかる」ような揺れに見舞われたという。
このニュースは、
シンガポール航空便がミャンマー上空で突然の乱気流に遭遇し、
乗客1人が死亡、
104人が負傷した
事故からわずか5日後に飛び込んできた。
空の旅に乱気流はつきものだが、
なかでも起こりやすい路線はあるのだろうか?
また、どこの上空が最もひどいのだろうか?
乱気流とは何か?
オーストラリアの民間航空安全庁によると、乱気流とは、航空機が比較的乱れた気流のなかを飛行するときに感じるもので、「突然の横揺れや縦揺れ」を引き起こす。
乱気流はまた、乗務員や乗客が機内で負傷する主な原因となっている
乱気流が発生しやすい場所は?
グリフィス大学(オーストラリア)のグリフィス航空学部長ギド・カリムによると、
一般的に乱気流が予想されるのは、
高い山、
海、
赤道の上を飛行中や、
ジェット気流に入るときだという。
しかし、
晴天乱気流(通常、風向きの急激な変化によって起こる)は、
いつでもどこでも発生する可能性がある。
「非常に複雑な要因が絡み合って乱気流が発生するのです」と
元パイロットでもあるカリムは言う。
「乱気流を探知するレーダー技術は向上していますが、
それでも乱気流がいつどこで発生するかを正確に予測することはできません」
湿度と気温が高いと乱気流が強くなる傾向があるため、
夏のロンドンからニューヨークへのフライトは、
12月に同じルートを飛ぶよりも揺れが大きくなる可能性が高いという。
世界で最も乱気流で揺れる飛行ルートは?
米国海洋大気庁と英国気象庁のデータを活用している
スウェーデンの乱気流予測サイト「Turbli」によれば、
2023年に乱気流で最も揺れが激しかった路線トップ10は以下の通りだ。
世界で最も乱気流が激しい飛行ルートはどこ? 日本国内線も2路線が上位に | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)
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乱気流予測ウェブサイトのTurbliが2023年の計15万の飛行記録を分析してランク付けしたもので、
平均乱気流が最も大きかったのは、
チリのサンティアゴとボリビアのサンタクルスを結ぶルートで、
平均EDR(乱気流の強さを0〜100の範囲で示した指標)は17.568だった。
世界で乱気流が多かった飛行ルートトップ10と平均EDRは次の通り。
1 サンティアゴ(SCL)〜サンタクルス(VVI) 17.568
2 アルマトイ(ALA)〜ビシュケク(FRU) 17.457
3 蘭州(LHW)〜成都(CTU) 16.75
4 セントレア(NGO)〜仙台(SDJ) 16.579
5 ミラノ(MXP)〜ジュネーブ(GVA) 16.398
6 蘭州(LHW)〜咸陽(XIY) 16.337
7 大阪(KIX)〜仙台(SDJ)
16.307
8 咸陽(XIY)〜成都(CTU) 16.25
9 咸陽(XIY)〜重慶(CKG) 16.041
10 ミラノ(MXP)〜チューリヒ(ZRH) 16.016
(翻訳・編集/柳川
世界で乱気流が多かった飛行ルートトップ10に中国の4ルート―中国メディア(2024年5月26日)|BIGLOBEニュース